コスプレ会場で突然「ユニクロのアレ」を掲げるカメラマン、じつは大変秀逸なアイデアで…

異様な機材を片手に撮影を続けるカメラマン。しかし、そこには深いワケがあった。

2024/02/13 05:15



 

■安い、軽い、でかいの三拍子

ワンフェスカメラマン

「ああ、どうぞどうぞ。なんでもお話しますよ」と、記者の突撃取材を快くOKしてくれた黄八さん。

なぜヒートテックの袋を着けているのか問うと、「カメラ上部にある外付けストロボの光を、より柔らかく被写体に向けて拡散させるために着けているんです。いわゆるディフューザーです」との回答。

外付けストロボから発射された光は、縦長なプラパックの白い面にぶつかって広がり、適度に被写体を照らしていく。直接ストロボから強い光を当てるのと比べ、より自然でソフトな光になる。

軽量な上、「原価がほとんどかかっておらず、外側をアルミ線で固定しているので折り曲げも自在。バッグにも収納しやすい」(黄八さん)という特色もある。それを証明するかのよう、パタパタっと折りたたむと非常にコンパクトになった。


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■かつてはカップラーメン容器を活用した猛者も…

ワンフェスカメラマン

カメラ関連の機材は消耗品である。カメラ本体、レンズ、ストロボのみならず、一つ数万円もする周辺アクセサリー類まで、壊れては買い直すのがカメラマンの宿命だ。

リーズナブルに装備を整えたい場合や、旅先や遠征先などで万が一備品が破損した時などに、このヒートテック式ディフューザーを自作すればきっと解決できるだろう。

「過去には、100円均一で購入した小型の食品保存容器なども試しました。外付けストロボの発光面と信じられないほどぴったり合いまして、光も柔らかくなったんです。まさにこれぞシンデレラフィット!」と黄八さん。

かつてペヤングの容器や、カップラーメン容器をストロボに装着し光を自在に操る“魔術師”たちを取材してきたsirabee記者。今回の黄八さんも彼らに並ぶアイデアマンだったのである。


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■執筆者プロフィール

キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。

中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーからスポーツまで精力的に取材しつつ、中年独身ひとり暮らしを謳歌する。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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