花粉症と風邪、判断に迷いがちだが… 「目に症状」医師が教える方法でバッチリ解決

この時期、「花粉症と風邪の違いが分からない」という声があがる。医師に聞いたところ、「見分け方」があって…。

2024/03/19 04:15


■「目に症状が…」医師が指摘する違い

草ヶ谷院長によれば、「どの症状が強いか」に着目することが大切だという。

草ヶ谷院長は、「風邪症候群であれば、発熱や倦怠感、喉の痛みなどが症状のメインであり、概ね数日で症状がピークを超え、1週間程度で改善します。一方、花粉症は鼻や目、顔面周囲の諸症状は辛いものの全身の健康は保たれていることが多いのが特徴です。また、花粉症は花粉が飛んでいる間は続き、さらさらとした水っぽい鼻水が流れることなどが風邪と異なります」と説明する。

特に、目がかゆいか否かは、判別する大きなポイントになりそうだ。草ヶ谷院長からは、「花粉症では目の症状や皮膚のかゆみといった症状を伴うことが多いですが、風邪症候群では、そうした症状が強く出ることは少ないです。他にも、花粉症の場合、喉や顔や首がかゆい、なんとなくムズムズする、喉の奥が息苦しい感じといった症状も見られることがあります」という回答が寄せられている。

冒頭の記者のケースを振り返ると、毎年花粉シーズンに目を掻きむしりたくなるほど強い目のかゆみに見舞われていたが、今回そうした症状はなかった。



 

■風邪薬は花粉症に効果ある?

花粉症か風邪か判断できない時、どの薬を飲めばいいか迷ってしまうもの。市販の風邪薬は花粉症に効くのだろうか。

こちらの疑問に関し、草ヶ谷院長は「風邪薬の中には痛み止めの成分や、花粉症の薬として用いられる『抗ヒスタミン薬』が含まれている場合があります。そのため、風邪薬で鼻水や喉のイガイガ感などは,少し治まることが期待できます」「しかし、花粉症に対してはその効果がしっかりと確立されている内服薬や点鼻薬、点眼薬があります。使用するのであればそちらを優先することをオススメします」と説明する。

春先は季節の変わり目で風邪を引くことも多い。今回紹介した方法でも花粉か、風邪か区別が付かない時は、むやみに薬を飲まず、医師に相談するのが賢明かもしれない。


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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

現在は、『不適切にもほどがある!』(TBS系)の展開を注視する日々。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人 取材協力/草ヶ谷医院・草ヶ谷英樹院長)

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