日本でのダックス正式名、予想外の結果に目を疑う ラスト1文字が5:5で分かれる事態に…

胴長短足で、ちょこちょこ歩く姿がキュートなダックス。日本での正式表記は「フンド」「フント」のどちらが正しいか、ご存知だろうか。

2024/03/20 04:45



 

■日本での「ダックス」人気は上から何番目?

JKCより「犬種別犬籍登録頭数」に関するデータを確認させてもらったところ、やはりぶっちぎりで数が多いのは「プードル」(トイプードルが圧倒的!)で、次点は「チワワ」と判明。確かにドッグランに行った際も、この2種は日を問わず安定して数が多い印象を受ける。

そして、我らがダックスは3番目に多い犬種と明らかになったのだ。なおダックスに次ぐ「ポメラニアン」を含むトップ4は2023年だけでなく、それ以前の数年に渡って不動で、それより下は「フレンチ・ブルドッグ」「ミニチュア・シュナウザー」「ヨークシャー・テリア」「柴」といった犬種が競っており、年度によって順位が変動している。

日本で高い人気を得た背景について、JKCの担当者は「同じドイツ原産犬種のジャーマン・シェパード・ドッグは屋外で、ダックスフンドは屋内で飼育するという欧州のスタイルがあり、日本でも犬の室内飼育が主流になるにつれ、人気が上昇したと考えられます」と分析。テレビCMの影響も少なくないという。

また「被毛が短毛、長毛、剛毛の3種類あるのに加え、サイズもカニーンヘン、ミニチュア、スタンダードの3サイズがあることで、飼い主の選択肢が多いことも理由にあげられます」との回答も得られた。


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■飼い主さんに「ダックスの魅力」聞いた

…と、ここまで文章でダックスの魅力を羅列してきたが「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもの。ここからは本企画に当たり、数々の愛おしい画像提供を快諾してくれたダックス愛好家の皆さんの愛犬たちと共に、その魅力を探っていこう。

まずは、シルバーダップルの毛並みと、ぱっちりした真ん丸の目がトレードマークのノエルくん。

ダックスの魅力について、飼い主さんは「賢い犬種ランキングなど調べた際、ほぼ必ずボーダーコリーが1位になっている一方、ダックスはかなり低ランクに位置しています…」「しかし個人的な意見として、ダックスは『意外と賢い』点が魅力だと思います」と語る。

実際、ノエルくんは20種類以上もの芸(コマンド)を覚えており、YouTubeチャンネルに投稿された動画を見ると、理解力の高さに驚いてしまう。

飼い主さんは「人間の子供に対しても優しく接してくれる、とってもお利口さんです」「他のダックスの子でもコマンドを理解している子を見かけますし、人の話をよく聞いてくれる子が多い気がします」と、笑顔で語ってくれた。

続いては、整った顔立ちと、飼い主さんの前で見せるリラックスした表情のギャップが魅力的なムギちゃん。

ムギちゃん

そんな我が子の魅力について、飼い主さんは「あまりやる気を見せず、食いしん坊で、嫌なことは完全拒否して飼い主を困らせるのですが…そんな不満を吹っ飛ばすほど、甘えん坊なところが魅力です」と語る。

ムギちゃん

Xに投稿された写真からも伝わってくるように、やはりムギちゃんはかなりの甘えん坊な模様。飼い主さんは「何かを感じて、そっと寄り添ってくれているような気もしますが、恐らくただの気まぐれだと思います(笑)」「とにかく無条件に、何をしてもかわいくて仕方ない存在ですね」と、世の愛犬家たちの心情を代弁してくれた。


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■「甘えん坊」でかわいすぎる…

続いては、無防備にニョロンと伸びた姿と、つぶらな瞳が愛おしいちゃちゃちゃん。

ちゃちゃちゃん

どうやら、ちゃちゃちゃんも相当な甘えん坊なようで、飼い主さんはそんな我が子との日々について「ソファに座ったり、ベッドに寝転んだりすると、すぐにくっ付いてきます。一緒にくっ付いて過ごすと癒されますし、ストレスが解消されるので家庭内の治安維持にもすごく助かっています。また、帰宅したときに大喜びでお出迎えしてくれるので、疲れが吹き飛びます」と振り返る。

ちゃちゃちゃん

とても穏やかなちゃちゃちゃんは飼い主さんに優しく接するだけでなく、幼い娘さんに接する際はさらに気遣った様子を見せるのだという。家族への深い愛情が感じられる愛犬の気遣いは、何よりも愛おしいものだろう。

ちゃちゃちゃん

最後に紹介するのは「今日のバーン」のハッシュタグで、Xのダックス界で不動の人気を博すとら吉くん。ゴロリと仰向けに転がり、お腹を見せつつ短い前足を構える姿は、完全に天使である。

飼い主さんはダックスの魅力について、「まずは何といっても胴長短足のフォルムです! 短い手足で一生懸命に歩く姿が、本当に愛くるしいです」と力説。

続いて「甘えん坊な性格も魅力的ですね。とら吉は特にかもしれませんが、とにかくくっついてないと気が済まないようで、いつも私の膝でくつろいでいます。撫でてほしいときはゴロンと転がってお腹を見せてこちらをチラッと見てくるので『甘えん坊だなー』と思いながら、いつもなでなでしています(笑)」と、我が家のエピソードを交えつつ、コメントしてくれた。

今回紹介したエピソードはどれも、ダックスを飼っている人ならば、思わず「うちの子も同じ!」と破顔してしまう内容だったのではないだろうか。かくいう記者も、我が家の愛犬・ちるの姿を重ねつつ、取材を行なったものである。

ちるくん

胴長短足の容姿で多くの愛犬家を虜にするダックスだが、そのフォルムには大きな注意点も。

JKCの担当者は、ダックス飼育の際の注意点について「飼育管理において、ダックスは体の割に吠え声が大きく、多頭飼育した場合には一斉に吠え出してしまうこともありますが、これは猟犬として獲物を追い立てる本来の用途の影響です。胴長短足の特徴的な姿から腰部への負担がかかりやすいため、注意が必要です」と、語っていたのだった。

ダックスの飼い主にとって「椎間板ヘルニア」という7文字の存在は、恐怖以外の何物でもない。抱き上げ方や段差の上り下り、床の滑りやすさなど、腰に負担がかかる要素には細心の注意を払いたいものだ。

ちるくん

本記事をきっかけに、胴長短足の天使・ダックスフンドの魅力が、少しでも多くの読者に伝われば幸いである。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

ブラックタンのダックスフンドを溺愛したことがきっかけで、ダックスしか愛せない体質となる。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年2月1日~2024年2月2日
対象:全国10代~60代男女800名 (有効回答数)

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