TOEFLより高得点が獲れる「狙い目」な英語資格試験とは
2015/12/12 19:00
©iStock/drxy
日本人の英語力の向上が叫ばれている昨今。英語力を測る指標としてメジャーなのはTOEICとTOEFLだが、この2つの他に、あの英検で知られる「日本英語検定協会」が運営するIELTS(アイエルツ)というテストがあることをご存じだろうか。
※画像は日本英語検定協会のHPのスクリーンショット
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■その知名度はまだまだ低い
アンケートサイト「マインドソナー」で全国10~50代の男女364名に調査したところ、認知度はわずか10.4%とかなり低い結果に。(ちなみにTOEFLの認知度は50.1%)。
このように認知度はまだまだだが、実はイギリスやオーストラリア等の英国圏ではTOEFLよりIELTSが英語技能試験のスタンダードとなっており、135か国の機関が導入済み。
申請方法にもよるが、移住申請にIELTSスコアの取得を義務付ける国もある。
日本でも同じようにスタンダードな試験になる可能性も…ということで、アイエルツの特徴とそのオススメポイントをTOEFLと比較しながら紹介しよう。
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■アイエルツの特徴は5つ
①満点は9点!
TOEICが990点満点、TOEFLが120点満点であるのに対し、IELTSが0.5点刻みの9.0点満点。満点の9.0点を取るのはネイティブでも難しい。
②TOEFLに比べてアナログ
TOEFLが4技能通してすべてパソコンを用いて行なわれるのに対して、IELTSではすべて鉛筆と消しゴムを用いたいわゆるペーパーテスト。パソコン上の英文をマウスだけで追うのに慣れていない人にとって、馴染みがあってありがたい。
③TOEFLより集中しやすい
TOEFLが受験に4~4.5時間要するのに対し、アイエルツは試験時間が2時間45分程度と短い。そのため、集中力に不安のある人にも良さそうだ。
また、TOEFLと違い全受験生同時にテストを開始するため、リスニングテスト中に隣の席からスピーキングテストの声が聞こえてくることもない。
④スピーキングテストが対面!
TOEFLのスピーキングテストはパソコンを通した非対面形式で行なわれることで知られているが、IELTSは対面。対面で相手の表情を見ながら話せるため、自分の力を出せると言う受験生も多い。
「対面なのでとにかく話しやすい。頷いてもらえるから理解してもらえているのかその都度確認できるし、反応を見て点がなんとなく予測できる(笑) 」(20代・女性)
「TOEFLは質問を聞き直せないが、IELTSは聞き直せるのがありがたい。またTOEFLは英語力以外にも頭の回転の早さも問われる印象 」(30代・男性)
⑤リスニングで点を取りやすい
IELTSのリスニングセクションでは、あらかじめ配られた解答用紙の空欄に、聞こえてきた放送を元に単語を書き込む問題が多くある。つまり、放送全体の意味を必ずしも完璧に捉えられなくとも、空欄前後がきちんと聞き取れれば点が取れることもあるということ。
この点、リスニングが苦手な人にはIELTSが向いていると言える。
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■結論:日本人はIELTS向き!
TOEFLよりもリーディング量が多く、ライティングも手書きである等、IELTS独特の難しい点もあるのもの、リスニングとスピーキングが苦手な日本人にとっては、今後狙い目となる英語試験だと言えそうだ。
(文/しらべぇ編集部・阮)