【非リア充そっちのけ】クリスマス殺し?ハロウィーンの実態に迫る

2015/12/12 11:00

サンタとハロウィン1©iStock/OlafSpeier
12月ともなると、街はクリスマスムードで浮き足立つ。日本に定着した米国大衆文化になぞらえたイベントのうち、筆頭の位置にあるともいえるのがクリスマス

昭和時代の「子供が誕生日以外でケーキを食べられる日」から始まり、バブル時代には偽りの愛と本能的肉欲・物欲が三つ巴でカップルたちを踊らせた。

その後は、再び「家族の行事」へと回帰。日本の庶民的行事として盤石の地位を築いている。


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■「カボチャ祭り」降臨

 ハロウィーンのかぼちゃ

そこへ放たれた刺客が「ハロウィーン」。本来は、古代ケルト人が秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う意味合いを持つ宗教的な行事であったという。それが英語圏の国々へ広まった。

米国風のハロウィーンが日本で認知され始めたのが、1990年代後半。東京ディズニーランドでのイベント化などを皮切りに、もともと行事が少ない秋に商機を見いだした菓子業界が市場を拡大させた

2014年には、バレンタインデーやホワイトデーを抜き去る経済効果を見せ、「でっかいカボチャの祭り」でしょ?では済ませることができないイベントへと成長している。


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■そして独自の進化を遂げた

ところが日本のお家芸ともいえる「本来の意味合いは置いといて、面白い部分だけ取り入れる」というフィルタリングを行った結果、「ハロウィーンと言えば、みんなで仮装してウェーイ!」になったことは、SNSなどでの投稿を見ると明らかだろう。

そんな新参イベント・ハロウィーンはクリスマスを越えたのか。また、誰がハロウィーンを楽しんでいるのか。調べてみた。


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■またも「リア充」がけん引か

ハロウィンサンタ2©iStock/DGLimages

しらべぇ編集部の調査によると、「ハロウィーンの楽しさを知って以来、クリスマスの魅力が薄れたと感じている」人は、全体の5.6%に過ぎないと判明。

年齢や性別、居住地による偏りもない。「クリスマスの魅力」はまだまだ薄れておらず、ハローウィンよりも優位な状況にあるようだ。

グラフ

しかし調査では、「クリスマスの魅力が薄れた」と感じる割合が、「自分の学歴に自信がある」という人に限ると13.4%、「私は出世しているほうだ」と考える人でも13.0%に上る。

私は美人・イケメンと言われることが多い」という人では11.2%、「モテるほうだ」と考える人でも10.8%と高い割合を示す。

つまり「ハロウィーン楽しすぎ! これはクリスマスを超えたわ」と感じているのは、いわゆる「リア充」だとういう結果に。

すなわち「高学歴で出世していて、私生活はモテモテな美男美女が仮装して『ウェーイ!』」、これが2015年の日本におけるハロウィーンの実態であったようだ。

今後は、「飽きっぽい国民性」によりクリスマスに回帰するのか、それともリア充の皆さんがさらに誘因力を強めて庶民の季節行事として定着していくのか、その成り行きを見守りたいところだ。

(文/しらべぇ編集部・上泉純

qzoo調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1,371名

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