タイの子連れ出勤事情を調査。バス運転手の横に寝てる赤ちゃんがいる日常

しらべぇ海外支部、タイからです。

1年程前に筆者が住居をタイに移してからというもの、“Amazing Thailand”と言われる所以でもある様々な不思議、面白い、日本では考えられない光景を日常的に目にしています。

タイのローカルなバスに乗った時に目にした「運転手親子の姿」は、そのなかでも“ほのぼのする”オモシロ光景でした。運転席のすぐ後ろの席で運転手にちょっかいを出す子供と、その横のスペースで眠る子供。どちらも運転手の子とのことです。

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また別の日のバスでは、女性の車掌さんの子供が乗っていました。驚くべきことに、走行中、子供にビニール袋をあてがいその中におしっこをさせていました…。その後、車掌さんは何事もなかったかのように仕事に戻り、子どもは大人しく座っていたのです。

これらの光景に対し、誰一人眉をひそめることも非難することもしません。そんなバス内の空気に、筆者は温かいものを感じました。

それから少し気にして見てみると、住まいの近所のセ○ンイレブンでも、店員さんの1人が女児と店内で戯れているではありませんか?!聞けば、母娘だということでした。たまたま子供が預けられず、今日は一緒に出勤したと…。他の店員さんは迷惑そうでもなく、当然のように働いていました。その他にも筆者は、ギャラリーで乳児、床屋やマッサージ店でもスタッフの子供の姿を目にしました。

日本では、通勤時間にベビーカーで電車に乗ろうものなら「時間をずらせ」と一部から避難を浴び、赤ちゃんが新幹線の車内で泣けば「睡眠薬で眠らせろ」なんて厳しい要求が飛ぶことも…。このようなギスギスした話題は定期的に聞かれます。少子化問題をどうにかしようと叫ぶわりには、子供にも、育てる側にも優しさや配慮が足りないように感じるのは筆者だけではないでしょう。

ここタイでは、働く男女は子連れ出勤は当たり前なのでしょうか? 調べてみました。

●大手日系企業からは「子連れ出勤は認めていない」との回答

●個人事業の会社、日本人オーナーは意見が分かれました。

・2つの会社を持つMオーナーの意見

「子連れ出勤は普通です。うちの会社もスタッフが子供を連れてくるのを認めていて、メイドにベビーシッター代わりをさせていました。女性の事務員は貴重な戦力なので、欠けられるより子供をなんとかしてあげるほうが会社にとって利益になるという判断です」

M氏の会社規模:日本人1人(オーナーM氏)、タイ人10人(うち女性5人)の会社と、日本人9人、タイ人15人(うち女性8人)の会社

・Sオーナーの意見

「私はあまり知らないのですが、子連れ出勤など見たこと無いですね。基本禁止でしょう。レストランで年端のいかない子を働かせているのは見たことありますけど、オーナーの子供という場合が多いですね。当たり前ではないと思います」

S氏の会社規模:日本人2人(うち1人はオーナー)、タイ人8人(うち女性7人)

余談になりますが、子連れ出勤はなくても、「職場に彼氏や彼女がやってくる」という回答があったことにも筆者は驚かされました。タイ人は公私を日本人の様に区別する感覚が薄く、また他人のする事にとやかく言わない、子供は社会で大切にする、というような背景が見える結果となりました。

最近では、日本でも子連れ出勤の仮導入を始めた会社があるという話題も見かけます。少子化と子育ての問題が絡み合う日本社会には、タイのマイペンライ(細かい事は気にするな)精神と子供の存在に対して温かみのある風潮が少なからず参考になるかもしれません。

(文/しらべぇ海外支部・hiroko


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