一文字違うだけですが、まったく違う生き物である「イモリ」と「ヤモリ」。なんとなくどちらも地面を這うしっぽの長い生き物ということはわかるけれど、明確に両者の違いを説明できる人はあまりいないのではないでしょうか。
事実、本サイトの調査によると、イモリとヤモリの違いを説明できる人は4割を切っています。61.3%の人たちはその違いをうまく説明できないようです。
【質問】イモリとヤモリの違いを説明できる
・説明できる:38.7%
・説明できない:61.3%
そこで今回は、「もう二度と迷わない!わかりやすいイモリとヤモリの違い」をご紹介します。
画像をもっと見る
■ヤモリ:家を守る爬虫類
画像出典:Wikipedia「ニホンヤモリ」
ヤモリは爬虫類でカメやトカゲの仲間です。陸を移動する生き物で、家屋にいる害虫を食べてくれる私たちにとってはありがたい存在です。このように、家を守ってくれることから家守(やもり)と名付けられました。
写真は最近ではペットとしても飼われることも多いニホンヤモリです。
関連記事:ちやほやされてるのが理解できない動物…33.6%で1位は、あの人気キャラモデル!
■イモリ:水のあるところを守る両生類
画像出典:Wikipedia「アカハライモリ」
イモリは両生類でカエルの仲間です。陸上だけでなく水辺にも生息し、水田にいる害虫を食べてくれることから「井=水田」を「守」る「井守(いもり)」と呼ばれたという説や、井戸の害虫を食べてくれるから井守(いもり)と呼ばれたという説があります。
いずれにせよ、水のある場所に生息しているのがイモリと覚えておけば間違いないでしょう。
写真は日本だけに生息してることからニホンイモリとも呼ばれるアカハライモリ。我が国でもっともポピュラーなイモリと言われます。
■1:漢字に変換法
比較的ポピュラーな見分け方です。上に記したように、家を守る「家守(ヤモリ)」と井戸を守る「井守(イモリ)」といったように漢字に変換すればその姿を映像化して記憶することができます。
イモリの「イ」を家の「イ」と勘違いしそうになったときは、ヤモリの「ヤ」が家主の「ヤ」であることから、こちらに「家」の字を当てるほうが妥当だと言い聞かせるとよいでしょう。
■2:お腹が赤いのはどっち法
さらに大きな両者の違いに、イモリのお腹が赤い一方、ヤモリは赤くないということがあります。イモリのお腹が赤いのは、テトロドトキシンという毒を持っているためです。なぜ毒を持っていると赤いのか。それは他の動物に毒を持っていることを知らせるためだと言われています。
よって、「毒を持っている=赤い腹=イモリ」とひとまとめにして覚えておくとよいでしょう。
ここで語呂合わせをつくればお腹が「赤い」のが「イモリ」なので「アカイモリ」と覚えておくと忘れないかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年2月13日(金)~2月16日(月)
対象:全国20代~60代 男女1500人