「ジューンブライド」はホテル業界の策略?梅雨の結婚式を迷惑に思う割合は?
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「ジューンブライド」という言葉がある。ヨーロッパで、6月に結婚する花嫁を祝福する習慣で、家庭の守護神である女神ジュノーの月が6月(June)であることに由来するそうだ。
日本でも、かなり定着した印象があるが、実際のところはどうなのだろうか?
「人口動態統計」から、月別の入籍数を見てみると…
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■入籍が多いのは、秋と春
もっとも多いのは、11月。気候も安定して、文化の日や勤労感謝の日など祝日も多い。ついで、年度末の3月も高くなっている。
一方で、ジューンブライドの6月はどのあたりに位置するのだろうか?
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■6月の入籍数は、下から4番目
もっとも少ないのは年明けの1月。正月休みもあり、結婚どころではないのかもしれない。
さらに全国的に台風シーズンでもある9月、真夏の8月の順で少ないが、6月はそれに続いて平均を割っている。
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■梅雨どきは、招待客にも迷惑なのか?
ジューンブライドと言われながら、多くない6月の入籍数。複数の結婚情報サイトによれば、入籍数だけでなく結婚式の数も6月は多くないようだ。
祝日がないことに加え、ジメジメと蒸し暑い梅雨のせいも考えられる。
実際、全国20〜60代の男女1671名に調査したところ、「梅雨と重なる6月の結婚式は迷惑」と感じる割合は3人に1人を超えることがわかった。
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■日本のジューンブライドは、ホテル業界の閑散期対策だった
ヨーロッパの風習が日本にもたらされたのは、1967年ごろ。ホテルのホールで結婚式をあげてもらうための「宣伝文句」だった。
1970年代にダイヤモンドブランドが婚約指輪を「給料3ヶ月ぶん」と宣伝したり、菓子メーカーの戦略で日本に紹介されたバレンタインデーが、チョコレートのイベントになったのに似ている。
恋愛や結婚にまつわるイベントは、こうした企業のマーケティング戦略に踊らされやすいのかもしれない。それでもいまだ乗り越えられてない梅雨の「不快指数」は、最強といったところか。
(文/しらべぇ主筆・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年5月22日~2015年5月25日
対象:全国20代~60代男女1671名