パーカー、ワンピース、ボーダーは通じない? 間違いファッション英語②

2015/12/18 06:30

Young handsome man in sunglasses
©iStock .com/AlexRaths

きのこの山か、たけのこの里か、で言えば「大人のきのこの山」派なスタイリストの久保田(フランソワ)です。こんにちは。

今回は前回に続き、海外では通じないファッション英語です。

※前回の記事はこちら


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◆当たり前に使っていたあの言葉が…

■ボトムス→パンツ、スカート

パンツやスカートなど、下半身に穿くアイテムを表す「ボトムス」も、通じません。それぞれパンツ、スカートとアイテム名で言いましょう。


■トレーナー、スウェット→スウェットシャツ 、スウェットパンツ

「スウェット(sweat)」だけだと「汗」の意味になってしまいます。上に着るスウェット(トレーナー)ならスウェットシャツだし、下ならスウェットパンツになります。

ちなみにトレーナー(trainer)に服の意味はなく、スポーツトレーナーのような「訓練士」の意味になってしまいます。


■リュックサック→バックパック

これは有名ですね。


■パーカー→フーディ

間違えがちなのがパーカー。英語圏では「フーディ(hoodie)」になります。フードをかぶる、のフード(hood)です。


■マフラー→スカーフ

これも間違えがちですね。日本では薄手のものがスカーフ、厚手の冬物がマフラーですが、英語では全部スカーフ(scarf)です。中でも大判のものを特にストール(stole)と呼ぶようです。


■ビーチサンダル→フリップフロップ

ビーチサンダルではなく、フリップフロップだそう。となると略称もビーサンではなくフリフロ?


■スマート→スリム、スレンダー

「このモデルさんはとてもスマートね」と言うと「賢いモデルさんね」という意味になってしまいます。


■Sサイズ→スモールサイズ

日本では当たり前に「これのS下さい」で通じますが、海外ではちゃんと「これのスモール下さい」と言わないと通じません。


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■つなぎ服を何という?

ここ数年でトレンドから定番服へと急速に出世したアイテム「オールインワン(つなぎ服)」ですが、広まる過程で様々な呼称を生み出してきました。サロペット? コンビネゾン? オーバーオール?

こういう新しいアイテムは、ファッション誌各誌がこぞってキャッチーな呼び名を使い始めるので、一気に流行となった場合には複数の呼び名が混在する事態になるんです。ここでは、その違いをまとめてみます。

久保田フランソワ
(画像はZOZOTOWNのスクリーンショット

オーバーオール(overall)…胸当て付きズボン、作業着。袖なし。


サロペット(salopette) …オーバーオールのフランス語


久保田フランソワ
(画像はStyleCruiseのスクリーンショット

オールインワン(all in one)……主に上下ひとつなぎになった服のこと。ジャンプスーツ、カバーオール(※)、つなぎ、全身タイツ。袖はあったり無かったり。


コンビネゾン(combinaison)……オールインワンのフランス語。


(※)カバーオールは、日本ではワークジャケット↓を意味する場合が多い。

久保田フランソワ
(画像はStyleCruiseのスクリーンショット

日本では各ブランドごとに微妙な使い分けがあるようですが、本来の意味に近い形で分類するとおおむねこんな感じになります。

というわけで、外来語だらけのファッション業界ですが、実は意外なほど日本独自の表現が多いことに驚かされます。海外旅行の際など、思い出していただければショッピングがスムーズになるかもしれません。

(文/久保田フランソワ

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