工場勤務の主婦が明かす！「昼休みのタイムテーブル」が壮絶

主婦のパート・アルバイトは、パート・アルバイト人口全体の74％を占めていると言われる。この数字から分かる通り、主婦パートだらけの職場も珍しくない。

記者がある主婦のパートの昼休みを取材してみたところ、「もはや休みとは言えないのではないか？」と思えるほどに、超多忙な昼休みを過ごしていると明らかになった。

■昼休みなのに忙しすぎる！？

今回取材したのは、某物流業社の工場で仕分け作業をしている勤務歴5年の中堅主婦パートさん。主婦歴25年の49歳だ。

同企業は9時始業、12時から1時間の昼休みがあり、17時30分に終業。残業は繁忙期のみだという。 そんな彼女の昼休みのタイムテーブルは…

まさに分単位で動き、無駄がない。さすが主婦と言うべきだろうか。そのタイムテーブルの詳細を見ていくと、いかに濃密な時間を過ごしているかがわかる。

・12：00 午前の片付け・休憩室へ移動

12時までに片付けを済ませばよいのではと思うが、これが彼女の職場での暗黙のルールとのこと。もちろん、休憩室への移動は同僚と一緒に。こちらもお決まりである。

・12：10 昼食

弁当を持参する人、毎日菓子パンの人、カップラーメンの人などさまざまだそうだ。電子レンジの前には毎日長蛇の列ができるため、冷たいままのお弁当を食べる人が多いという。 そう、食事の時間は20分間しかない。「温かい食事がいい」など、贅沢は言っていられないのだ。

・12：30 デザート

従業員がみんなで小分けのお菓子やスイーツを持ち寄り、交換会をする「デザートの時間」。持っていくお菓子は、週末にスーパーまたは和・洋菓子店で買いだめするという。ちなみに、公休明けのおみやげは必須とのことだ。

・12：40 LINEツムツム

職場で流行っている携帯ゲーム「LINEツムツム」を個人でやる時間も、しっかり確保。すでにLINEで友達になっている同僚には、必ずこの時間で「ハート」を送り合う儀式がある。ツムツムは、パート仲間の大事なコミュニケーションのようだ。

・12：45 給茶機のお茶で一服・歯磨き

ツムツムを切り上げて、同僚とおしゃべりを楽しみながら給茶機のお茶を飲む時間。話題は社員の噂話か、最近見つけた美味しいお店の話がほとんどだ。これらが5分間でできてしまうとは…感嘆する。果たして本当に休めているのだろうか？

・12：50 作業場へ移動、12：53 作業準備、12：57 午後の業務開始

作業場への移動は行きと同様、同僚と一緒に。先から続いていたおしゃべりは、このときも続く。1分たりとも時間は無駄にしない。また、3分前に午後の作業をスタートさせるとは従業員の鏡とも言えるだろう。

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■主婦パートの「昼休み」から学べるコト

職場での超多忙な昼休みについて、この主婦パートさんは、

と漏らす。それでも彼女は、この昼休みが一日で一番楽しい時間だというのだ。

1時間で効率的にいくつものタスクをこなす主婦パートからは、自分自身の昼休みの使い方、引いては仕事の楽しみ方についてまで考えるきっかけをくれそうである。

（取材・文／しらべぇ編集部・後藤あい）