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【#介護士辞めたの私だ】元介護士が語る現場が壮絶すぎ…

社会

©iStock.com/kazoka30

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政治の世界では、介護士に勲章を与える動きがあるが、給与を引き上げる法案は否決された。ツイッターでは「#介護士辞めたの私だ」タグが流行し、そこで介護業界の厳しすぎる現実が吐露されている。

 

高齢化に伴い、介護が必要な人たちは増えていく。その労苦は厳しさを増すばかりだが改善の糸口は一向に見えていない。

しらべぇ調査班は、今回のハッシュタグ流行について、元介護士に現場のアレコレを聞いてみた。

 

■「#介護士辞めたの私だ」タグを見てなにを感じた?

「よっぽどひどい事例もあったけど、介護の仕事をしてればよくあるものばかりでした。噛みつかれたり、殴られたり、そういう暴力をふるう利用者さんは、施設にひとりやふたりはいます。

 

辛くなる気持ちはわかるんです。でも、こういう愚痴は見てて気分のいいもんじゃない。おもしろ半分でやってんじゃないの?とも思います。ストレス解消したい気持ちはわかるんですけど」

 

■なぜ利用者は暴力を振るうのか?

「健常者さんであれば、嫌なことや嫌って言葉にして表現できます。でも、利用者さんには、それができない人がいる。嫌だってことをアピールする為に、暴力で訴えたり、叫んだりするんです。

 

殴られたら、やっぱり、ムッとします。でも利用者さんに手をあげたら、それはプロ失格ですから。利用者に暴力を振るった連中の報道がありましたけど、同業者的にみると、あれは本当に腹立ちます。仕事なのに、なにやってんだよ、と。プライド持てよ、と。

 

私も噛みつかれたことがあります。そんなときは、利用者さんの気持ちを察して、嫌なことから気をそらせるしかない。散歩に行こうとか、色んな提案をして、誤魔化して、ちょっとでも気分を和らげようとします。それが介護の仕事のひとつだと思ってます」

 

■やりがいはあるのか?

「利用者さんが喜んでくれて、笑顔をくれると、がんばろって気分になるんですよね。そういう嬉しい体験があったら、仕事仲間と共有したりして、一緒にほっこりしてました。

 

介護については、みんな一度やってみれば、大変さも楽しさもわかると思います。国の偉い人も、ちゃんと介護の現場を知ってほしいです。

 

正直、苦労の対価と給与が見合ってないんです。国がなんとかしてくれないと、本当にやる人がいなくなってしまうんじゃないかな」

 

介護の現場の一番の悩みは、酷すぎる薄給のようだ。生活をすることもままならない人もいるという。介護の現場に、儲かる仕組みを取り入れるのは難しい。

国が手を差し伸べなければ、この業界はいつか耐え切れなくなってしまうのではないのだろうか。

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(取材・文/しらべえ編集部・モトタキ

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