年1回しか会えない織姫と彦星はなぜ別れないのか 心理カウンセラーが分析

2016/07/07 18:00

andriano_cz/iStock/Thinkstock
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七夕。一年に一度しか会えない不遇の境遇に追いやられた男女の恋物語であり、そこにロマンチックな純愛を求める人は多い。

だがしかし、実際に一年に一度しか会えない関係で、ふたりの恋愛感情は存在したままでいられるのか。しらべぇ取材班は恋愛心理に詳しい心理カウンセラー園絵氏に話を聞いた。



 

■そもそも心理学的に織姫と彦星のような遠恋は成立しない

「年に一度しか会えないカップルが長続きすることは心理学的には不可能に近いです。織姫と彦星のような状況なら可能かもしれませんが、現代社会に生きていれば他に異性が巨万といます。


連絡が取れないでいる限り、信頼関係を構築することができません。近場にいる他の異性に目が向くのは当然のことでしょう。


頑なに我慢し続けられる忍耐力は、それは超人の域です。人間は隙が生じやすい生き物である以上、他の人に惹かれてしまうのもしかたのないことだと言えます。織姫と彦星の夫婦が別れないのは、所詮人ではなく星だからという理由が大きいでしょう」


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■遠恋を長続きさせるためにはどうすればいいの

「ほぼ毎日、電話をすることで遠距離恋愛は長続きします。ただの音声通話ではなくテレビ電話をすることが好ましいです。くわえて、3ヶ月に1回は実際に顔を合わせてデートすべきです。


今はLINEが普及しており、チャットでの文字のやり取りをするカップルも多くなっています。しかし文字だけではニュアンスが伝わりづらいので、視覚や聴覚を刺激するテレビ電話をオススメします。


お互いを尊重し合うことを忘れず、プレッシャーをかけ過ぎたり、ストレスを感じさせたりし過ぎないことが、長続きに繋がるでしょう。一方だけに負担を強いているなら、その恋はすぐに終りを迎えます」


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■3ヶ月は恋人たちにとっての鬼門

「毎日通話をしていないカップルは3ヶ月で限界を迎えやすいです。それは3ヶ月おきに倦怠期が来るからです。カウンセラーの立場からいえば、まったく連絡を取っていないのであれば1ヶ月が限界だと思います。


織姫と彦星が一年に一度でも続けていけるのは、その間に他の異性との接触がないからというのは大きいです。ロミオとジュリエットだって、お互い以外に異性がいないからこそ、その愛は成立していたのです。


もしかすると男子校と女子校のふたりであれば、そうした恋をすることは可能かもしれません。しかし、今時、リアルが同性しかいない環境であっても、ネットで異性と出会える実情があります。


織姫と彦星は、そうした他に出会いがないアナログ人間、いたアナログな星だったからこそ、成立していた恋愛だと言えるでしょう」


織姫と彦星のような遠恋を実際に成立させるには、お互いのことしか考えられないような強固な愛情と、それゆえに訪れる苦難を乗り越える忍耐力が求められるようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵

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