「ビデオ判定を導入すべき!」甲子園大会の大誤審に元球児が激怒

スポーツ

2016/08/13 19:00

野球

13日の全国高校野球選手権大会、明徳義塾と境高校の一戦で三塁審判が「大誤審」を犯し、批判の声が殺到している。



 

■挟殺プレーで誤審

問題のプレーは八回裏、明徳義塾の攻撃で発生。1アウト二塁、三塁から打者がショートゴロを放ち、ショートがホームに送球。それを受けた捕手が三塁に戻ろうとした走者を追いかけた。

三塁ベースには既にセカンドランナーがおり、1つのベースに走者が2人いる状態に。捕手から送球を受けた野手がセカンドランナーにタッチし、その後サードランナーにタッチ。

この場合、戻った三塁走者に優先権があるため、セカンドランナーは自動的にアウトで、サードランナーがベースについていればセーフ。

しかしサードランナーがルールを勘違いしベースを離れたため、野手はすかさずタッチ。本来ならこのプレーは両者アウトとなる。

ところがサードランナーはなぜか本塁に突進し、ホームイン。野球ではボールを持った選手が塁についてない走者にタッチすればアウトだが、なぜかホームインが認められた。


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 ■タッチをみていなかった?

4人の審判が集まって協議し、マイクで説明したところによると「三塁走者に野手がタッチしていないためホームインを認める」とのこと。

しかし、誰の目にも境高校の野手がタッチをしていたのは明らか。

https://twitter.com/sugipie__/status/764300889154650112

ネット上ではなぜこの塁審が明らかなタッチを見逃したかが議論になっているが、セカンドの走者にアウトコールをしていてタッチを見逃した説が有力。

境高校としては「お願い、タッチ、タッチ、ここにタッチ」と叫びたい心境だっただろうが、高校野球にビデオ判定はなく、白いものを黒であると審判がコールすれば絶対のため覆ることはなかった。

明徳義塾が大量リードしていたため試合の大勢には影響がなかったが、間違いを認めない審判団に憤るファンが多い。


■監督に抗議権はない

高校野球の審判はボランティアのため、著しく正確性の低い判定をすることが多々ある。

2012年の選抜高校野球大会準々決勝横浜高校対関東一高戦では、スクイズで生還したランナーがベースを踏んでいたにもかかわらず、審判が「踏み忘れ」とジャッジし、横浜渡辺監督が激怒し、猛抗議。

写真やVTR確認でも確実に踏んでいることが証明されているが、判定はかわらず。それどころか高野連から「抗議権のない監督が審判に抗議するのはけしからん」として厳重注意処分となった。

大学、社会人野球やプロ野球では監督のみに抗議権があたえられているが、高校野球の場合は原則禁止なのだ。女性のグラウンド立ち入りを禁じる規定同様、非常に不可解なルールである。


■元高校球児に意見を聞いた

元高校球児のSさんに意見を聞いてみた。

「高校野球では誤審はよくあります。もう、そうなったら仕方ないくらいに思っていないとダメとはいわれるのですが、やっぱり精一杯やったプレーをミスジャッジでとりけされるのは納得いきません。でも、練習試合で審判をやったこともあるので大変さもわかります。正直わけわからなくなることもあるので。


アマチュア野球の場合ボランティアなのだから、まちがったら確認できるビデオ判定を導入するべきでしょ。そのほうが審判も気楽だと思いますよ。知りあいに社会人野球の審判をしている人がいますが、『甲子園や都市対抗のような大きな試合はミスると恨まれるからやりたくない』と言ってますし、誤審で嫌がらせをされた人もいるそう。


こういうことが続くと、審判のなり手がいなくなってしまいますよ」


審判のありかたについても、見直す必要がありそうだ。

(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治