人気沸騰の電子タバコ「iQOS」 タバコと分煙する動きも
昨年秋に全国発売が始まった電子タバコ「iQOS」が人気だ。電子タバコは、「ベイパー(Vaper)」とも呼ばれ、タバコの葉を燃焼させるのではなく、温めて成分を吸う仕組み。
そのためタールなど有害成分が少なく、海外ではニコチンを含まず香りだけを楽しむリキッドも販売されている。いわゆる「タバコ臭」がしないため、非喫煙者とスモーカーが共生する社会への可能性を開く商品だ。
発売当初はコンビニなどでも購入することができたが、テレビ番組で取り上げられたことなどをきっかけ近ごろはほぼ売り切れ。原宿駅前にあるiQOS専門店でも1日数個しか販売されていない人気ぶりだ。
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■タバコと電子タバコを「分煙」する動きも
一方で、電子タバコに切り替えた愛煙家からは、「タバコ臭い喫煙所でベイパーを吸うのがツラい」という声も聞かれる。
喫煙所によっては、外に煙が出ない配慮をしたうえで、タバコと電子タバコのスペースを分ける動きも見られる。たとえばこちらのスペースには「iQOSのみ喫煙可」のスペースと一般の喫煙所が併設。
分煙システムの技術ゆえか、煙がもくもくと漂う喫煙所と比べて iQOS専用スペースはほぼ無臭。非喫煙者の記者も同行したが、「この状態なら耐えられる」との反応だった。
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■「電子タバコならOK」のバーも
しらべぇ編集部が以前取材した鶯谷駅前のバー『GENKI』は、
・席は禁煙だが電子タバコのみOK
・タバコはカウンターから離れた換気扇の下のみ可
という分煙を実施している。非喫煙者・愛煙家・電子タバコ派、それぞれが快適に暮らせる社会はどのような形なのか。今後も模索が必要だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・盛山盛夫)