夏目漱石は精神疾患だった?裏の顔が見れるドラマに期待
24日、NHK総合で『夏目漱石の妻』がスタートした。漱石の妻である夏目鏡子を演じるのは、尾野真千子。漱石は長谷川博己が演じる。
漱石といえば、『吾輩は猫である』『坊っちゃん』など数多くの名作を世に出し、紙幣の肖像にもなっている。
漱石の表の顔は有名だが、実は「精神病を患っていたのでは」と言われている。病名に関しては、統合失調症や分裂病、躁鬱病など諸説ある。
具体的にどのようなエピソードがあるのだろうか?
①いきなり殴る
ドラマの原作にもなっている『漱石の思い出』(夏目鏡子述/松岡譲筆録)。その中で、火鉢の前に座っていたまだ3歳の長女をいきなり叩いたと書かれている。
また次男も4歳〜5歳くらいの頃、漱石にいきなり殴られており、殴られる前は必ず顔が赤くなるらしい。
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②妄想の度が過ぎている
ほかのエピソードとして、漱石は向かいにある下宿屋に住んでいた学生のことを、漱石のことを監視している「スパイ」だと思い込んだという。
また漱石は、イギリス留学をした際に物乞いに小銭を与えた後、下宿のトイレの窓に硬貨が置いてあるのを見て「下宿のおかみさんが置いたに違いない」と妄想。四六時中、下宿のおかみさんが見張っていたと憤慨したそうだ。
先述した「長女を殴った理由」として、漱石は火鉢のふちに小銭が置いてあり、イギリス留学の記憶と混在したと述べている。
小説家なので想像力が豊かなのはわかるが、妄想と現実の境目がなくなっていたこともあったのかも。
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③わけもなく暴れる
さらに漱石には、わけもなく怒って部屋の中の家具を壊すなどのエピソードもある。
「暴れる」といえば、漱石の曾孫である夏目一人氏も、過去にTwitter上で暴言を吐いて話題になったことがあるが…もしかしたら血筋なのだろうか。
偉業を成し遂げる人は、普通とは違う精神の持ち主が多いが、周囲の支えがあるからこそ偉人になれる。ドラマ『夏目漱石の妻』は、どこまで原作のエピソードが再現されるのか。期待したい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma)