ビジネス書のタイトル買いは危険?「おっさんの自慢話ばかり」との声も
仕事に悩んだときに書店に行くと、現状を解決してくれそうなタイトルの本が。しかし購入して読んでみると、中身は著者の自慢話ばかりで役に立ちそうもない。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代のビジネス書を読んだことがある男女586名を対象に「ビジネス書について」の調査を実施。
その結果、34.3%の人が「ビジネス書の中身はほぼ自慢話」と思っていることが判明した。自慢話のビジネス書、愛読書はどう思っているのだろうか。
■仕事効率化の本と思ったら、知らないおっさんの自慢話が
ビジネス書を多く読む人は、次のように語る。
「タイトルは『仕事効率化』のような、仕事に役立ちそうな感じ。しかし読んでみると、筆者が現在の地位になるまでの伝記のようなものが多い。興味ないおっさんの人生、『誰得?』って感じです」(40代男性)
「引っ込み思案の性格なので、『おとなしい性格の人こそうまくいく』みたいなタイトルの本を買いました。そしたら、今まで買ったビジネス書の中でも一番の自分語り。しかも本人はむしろ積極的だし、なんでこんなタイトルつけたのか問いたい」(30代女性)
タイトルと中身の不一致が、購入者が不満に思う一因のようだ。この場合『○○、成功までの軌跡』のようなタイトルが内容を伝えやすいが、それでは売れないのだろう。
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■昔の名書を読めば十分の声も
Twitterでも、ビジネス書は自慢話だとのつぶやきが多数みられる。
これはビジネス書なの?武勇伝自慢書なの?って本あるよね
— 暗黒面 (@MckeeNah) 2016年1月11日
自己啓発本とかビジネス書、まずおれ(著者)はすげえ!って書いてあって、間にもちょいちょい自慢話が入り、全体として当たり障りのないことを言ってるという、自意識の塊のようなものが多い
— chû (@Paragraph_14) 2016年9月6日
どうすれば、このような自慢話で埋め尽くされた本を避けることができるのか。
「ビジネス書や自己啓発書は、昔の名書の焼き直しがほとんど。基本的にはそれを読んでおけば新しいのはいらないのかなと、いろいろ読んで思うようになった」(40代男性)
「自慢話の中にも、なにか大切なことが書いていないかなと思って読む。まったくなければ反面教師にして、自慢話ばかりしない人間になろうと思う」(30代女性)
自慢話でも、憧れている経営者などであれば不満はでない。タイトルのような内容を期待したら、よく知らない人の自慢話を読まれるから期待はずれと思うのだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代のビジネス書を読んだことがある男女586名 (有効回答数)