藤井六段人気で層は広がるのか? 将棋をした経験がない女性たち
藤井六段の人気で注目を集める将棋だが、女性はよくわからない人が多いようだ。
藤井聡太六段の活躍が、連日話題になっている。ひふみんこと加藤 一二三九段の人気もあり、将棋に注目をする人たちが増加傾向にあると言えるだろう。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,357名に「将棋について」の調査を実施。
「将棋を指した経験がない」と答えた人は、全体で42.2%。将棋についてよくわかっていない人も、たくさんいるのが現状である。
■将棋は男性のたしなみ?
性年代別では、どの年代も圧倒的に女性のほうが高い結果になっている。
女の子の遊びに、「将棋」の選択肢はあまりない。
「小さい頃に女の子たちと集まって、今から将棋をしようとはならなかった。たぶん、触ったこともないと思う」(20代・女性)
言い換えれば、男性は多くの人が将棋に慣れ親しんでいると言えるだろう。
「子供の頃に父に教えてもらって、友達ともたまに勝負をしていた。頭がそれほど良くないので、あまり上手くはないけど…」(20代・男性)
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■藤井六段のすごさをさらに知るために
藤井六段の活躍により、将棋界が盛り上がりを見せている。もっと多くの人が将棋に触れる機会があれば、さらに興味を持ってくれるのではないだろうか。
「息子と将棋をしたいと思って、駒と盤を購入。息子は今までしたことなかったけど、僕が教えながら打つ感じを続けたら興味を持ち始めた。
実際に指すことで、藤井六段のすごさを改めて知ったみたい」(40代・男性)
たとえハマらなくても、将棋の奥深さを知るだけで十分だ。
「妻に教えてみたけど、『難しい』とすぐにギブアップ。でも『こんな難しいのに、10代の男の子が大人と互角に戦えるなんてすごい』と言っていたので、やった意味はあったと思う」(30代・男性)
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■将棋でコミュニケーション
将棋は孤高のイメージがあるかもしれないが、本来は庶民の遊びである。
ギャンブラーが将棋を好きなのは、やはり勝負事だからだろう。下町ではかつて、町中で将棋を指す中年男性をよく見かけたものだ。
「どんな立場の人たちとも、将棋を通しては同じ盤の上で平等に勝負ができる。そこで垣根を超えた交流ができるのも、楽しさのひとつだと思う」(40代・女性)
昔から将棋は、コミュニケーションの場であった。女性や若者など新たな層が入れば、さらなる交流が広がるかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)