生々しい不貞まで暴露 週刊誌への不倫リークが罪になる可能性は

自らも不倫に興じておきながら、著名人との不倫関係をリークする女性たち。プライベートな内容を暴露するその行為が、罪に問われる可能性は…

コラム

2020/06/20 05:00

アンジャッシュ・渡部建

お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんが、複数人の女性と不倫関係にあったことが『週刊文春』(文藝春愁)によって報じられました。

そうした中、「自身も不倫に興じながら、渡部さんを週刊誌に売った人はどんな罪に問われるのか」と、リークした女性側の責任を問うような声も見られます。この問題について、私、弁護士の齋藤健博が解説します。



 

■「名誉毀損罪」の可能性

渡部さんに奥さんがいると知りながら不倫行為をし、週刊誌に情報提供を行なった女性はどのような罪に問われるのでしょうか。

今回の場合では、名誉棄損罪(刑法230条)の成立が視野に入ります。不倫行為をしたうえで、週刊誌への情報提供をしているとなれば、ある意味で将来的に週刊誌に提供することをも視野に入れているような、計画的なものともみることができます。


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■犯罪にならない条件も

確かに具体的に世の中に発信したのは週刊誌側かもしれませんが、ニュースソース、すなわち取材源は、リークをした方です。

問題は、名誉棄損罪の成立にあたっては、以下の3つの条件を満たすと、犯罪にならないのです。それは、事実の公共性、目的の公益性、真実性の証明です。

とりわけ、芸能人は私人としての顔はあるとしても、ある意味顔を広く売る人間でもありますから、公共性があるとしても、目的の公益性、リーク目的がもっぱら公益を図ることになるのかが問題です。

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■本件の場合も「余地はある」