『エヴァ』舞台あいさつに声優14人が登壇 「この作品はアニメではない」

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の豪華舞台あいさつが28日行われた。同作に関する舞台挨拶は24年ぶり…!


 

■コロナ禍の弊害も

シン・エヴァンゲリオン劇場版

続いて緒方は、「収録がバラバラに行われ、皆さんがどういう芝居をしているのかわからなかった。だから私たちもみなさんと同じ気持ちで映画を見た。完成したことがうれしい。関係者にお疲れさまと言いたい」と制作過程を回顧。

加持リョウジ役の山寺宏一は、これまでの声優人生を振り返りつつ、自身の代表作について言及。「声優はキャラクターとの出会いが大切。僕は『エヴァ』の加持リョウジと、『それいけ!アンパンマン』のチーズ。長くやらせていただいていることに感謝しています」と笑顔で話した。

鈴原ヒカリ役の岩男潤子も、「試写は怖くて見ていない。映画館で見た時、大泣きした。2回目に見た時は冷静だった。(総監督の)庵野秀明さんが作り出す世界に触れ気持ちが優しくなれた」と振り返った。


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■庵野秀明総監督に感謝の思い

シン・エヴァンゲリオン劇場版

登壇者は、それぞれの思いやエピソードを披露。

「この作品に関われて幸せ」「庵野秀明さんのやさしさ」「曲を付けるとすれば中島みゆきさんの曲がいい」「この作品はアニメではない。それを越えている」「長いエンドロールを見ると、多くの人が関わり合った映画なんだと感激した」など、終始仲睦まじい空気が流れる中、思いや感謝の気持ちを言葉にした。

〆として声優陣を代表して、緒方から庵野総監督に感謝を込めて「庵野さん、おめでとう」とメッセージ。併せてファンに「昔からのファン、新しいファンの方もいる。今、昔の作品を見たら新たな気持ちになれるように『シン・エヴァ』を数十年後に見てもまた違う気持ちになる。見る時の気持ちを大事にしながら、何度も見てほしい」と語って舞台あいさつは幕となった。

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(撮影・文/富小路常明)

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