北海道ウニとホタテが危機に? 温暖化論文著者の北大准教授に気象予報士が迫る

地球温暖化によって海面水温が上がると、ホタテやエゾバフンウニなどの海産物が死んでしまう可能性があるという。

2021/07/14 19:50


 

■北海道の水産業を守るには

地球温暖化対策には、CO2・メタンなどの温室効果ガスを減らして温暖化を緩やかにしていく「緩和策」と、温暖化が進んだ世界に備える「適応策」があります。

もちろん「緩和策」、つまり脱炭素は進めていくとして、「適応策」はどのようなものが考えられるでしょうか。藤井准教授は「先を見越した漁獲対象種の変更や、養殖種・形態の変更が有効」と教えてくださいました。

具体的には例えばトラフグを北海道でも養殖する、などですが、そもそも北海道にはトラフグを食べる文化が根付いているとは言えません。またフグの調理免許を持っている人も少ないなど、普及にあたっては多くの課題があります。

トラフグ


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■適応と緩和、両方が大事

食文化が根付くのには長い年月がかかるため、とにかく先を見越して色々な対策を打っていくことが有効です。藤井准教授によれば、現に北海道ではブリが最近やたらとやって来て、ようやく流通プロセスが根付いたように感じているそうです。

適応と緩和の両輪でバランスを取りながら、様々な対策をとっていく必要性を感じます。

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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子

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