開始ブザーと共に暴走、沈黙… 「ロボコン」の悲惨すぎるトラブルはなぜ起こる?

ロボコン中継で時々目にする「動かなくなるロボット」。あの悲惨シチュエーションはなぜ起こってしまうのか…。


 

■毎年楽しみなロボ技術研究会

東工大・ロボット

人気のブースだったのが、同大のロボット技術研究会。体育館を使用し、過去製作したロボットの展示・実演を行っていた。色彩などを読み取り、瞬時にルービックキューブを揃えるマシンや、最新のVRマシンなど多彩。どれも学生さんが詳しく解説してくれる。みなロボットが好きで、フレンドリーだ。

撮影不可だったが、過去ロボコンに出場したロボット展示は圧巻だった。低偏差値の権化でもある記者は、そこにいた学生さんに前出の疑問をぶつけた。「なぜロボコン出場の際、マシンが制御できないケースがあるのか」──。


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■電波も影響?

東工大・ロボット

学生さんは「あくまで個人的な推測ですが、大前提として…」と前置きをしつつわかりやすく解説してくれる。

「出場の為には書類選考と、動作を確認するビデオ審査が複数回あり、そこをくぐり抜けたチームが晴れて予選に出場できるという流れです。かなり難関で、中途半端なマシンはその時点で残れていないはずなんです」と話す。ではなぜマシンの暴走や“完全沈黙”といったトラブルが発生するのか。

「会場では、普段と違うシチュエーションで操作することになります。特に影響があるとされているのが電波。遠隔操作する際、他チームとの電波、放送機材の電波などが邪魔していないかは、会場に入ってみてわかると思います。また撮影用照明で強く照らされたステージで光センサーが異常をきたすケースもありそうなんです」(学生)。

そんな想定外のトラブルを乗り越えたチームが、栄冠を手にするというわけだ。丁寧に教えてくれた学生さんに感謝しつつ、東工大のロボコン出場を来年も楽しみにする記者だった。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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