被害者が語る「東大卒エリートストーカー」が厄介すぎる
東京大学は言わずと知れた日本のエリートが通う大学だ。学歴に重きをおく日本では東大卒はブランドである。しかし、いかに頭の回転が早くとも、人格まで優れているかは別の話。間違った方面でその能力を発揮してしまう人も、中にはいるらしい。
たとえばそれは「ストーカー」だ。しらべぇ取材班は、東大卒エリートにストーキング求愛をされた女性(20代)に話を聞いた。
■ストーキングのはじまりは?
「相手は出向先の人。でも顔を合わせたのは最初の一度だけで、私はずっとプログラムを組む作業をしており、彼との応対は私と一緒に出向してきた上司がしていました。
出向している間は何事もなかったんですが、出向を終えて、本社に戻った時に異変は起こりました。私、いきなり、社長に呼び出されたんです。何も呼び出される覚えがないので驚きました。
でも、社長の言葉はさらに予想外で驚きました。いきなり、おめでとうとお祝いしてきたのです。話を聞いてみると、どうやら、ストーカー男が勝手に私と結婚するからと仲人を申し込んでいたんです。
もちろん私は否定しました。でも相手の経歴が立派過ぎるため、誰も信じてくれなかったんです。謙虚だな、玉の輿だな、ってそればかり。まったく意味がわからなくて恐怖でした」
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■相手に抗議したの?
「抗議をしようにも、相手の連絡先もわからない状態だったんです。その日はわけも分からず、自宅に戻りました。出向をしていた間は帰っていなかったので久方ぶりの帰宅だったのですが、そこで部屋の異変に気づきました。
誰かが入った形跡があったんです。何も盗られてはいませんでしたが、まとめておいた手紙なんかが荒らされていました。あの男の仕業かしら…と心によぎったところで、家の電話が鳴ったんです。
彼でした。もちろん家の電話番号なんて教えていません。彼は彼の持つ権限すべてを使って私を調べたのだと確信しました。
私は、彼に対して、何を考えているのかと問い詰めましたが、相手の返答は『君は交際している相手はいないだろう。僕は必ず君を幸せにする。だから挙式をするために一緒に式場の下見に行こう』でした。
あたしの話なんて、一言も聞いてませんでした」
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■それからどうしたの?
「あたしは会社を辞めて、友達に手伝ってもらって夜逃げしました。誰にも引越し先は告げずに、3ヶ月は消息を絶ちました。そうでもしないと、相手に見つかってしまうという確信がありました。
この努力の甲斐もあって、無事に彼の魔の手からは逃れられました。今のところ、彼の姿を見たことはありません。いや、見るはずがないんです。
じつは、ストーカー事件から数年後に彼をTVで見たんです。じつは事件を起こした某宗教団体のメンバーだったみたいで、逮捕されたようで…。だから、今は本当に心安らかに過ごせています。あのとき、何も考えずに結婚していたらと考えると、ゾッとしますけどね…」
学歴は人格までも保証してはくれないものだ。学歴だけで人を信用し過ぎないように注意しよう。
(取材・文/しらべえ編集部・モトタキ)