地域ブランド最下位の茨城県…県民が主張する「気づかれてない」魅力とは?
民間の調査会社・ブランド総合研究所が年に一度実施する全国3万人による消費者調査「地域ブランド調査」。これにおいて茨城県は、2013年・2014年と2年連続で47都道府県のうち最下位という悲しい結果になってしまっています。
こうなったら、茨城県民は黙っちゃいられません。今回は、20代の若き茨城県民のみなさんに、茨城県についてとことんヒアリングしてみました。
■茨城県が最下位、どう思う?
「地味な田舎感は拭えないので、仕方ないのでは?」
「実生活と結びついていないので、あまり実感はないです。少し残念と思うくらい」
「アピールの仕方が下手だなあと思っちゃいます。茨城県の個性を出しきれていない感じがする…」
「残念」や「仕方ない」というネガティブな印象を受ける声が多い一方で、ポジティブな回答も。
「逆にそれが話題になるし、ネタになる」
「自分が茨城の良いところをいっぱい知っているから、悔しくはないです」
両者とも、表面的な結果だけに流されない、素敵な考え方ですね。
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■茨城県のブランド力を上げるためには、どうすればいい?
これについて目立ったのは、「ブランド力にとらわれる必要はない」という声。続いたのは、「郷土愛はランキングでは測れないのでは?」という意見でした。ランキングや“ブランド力”という言葉にとらわれすぎず、本質を見失わない姿勢ですね。
また、「県が持つ強みや魅力、そしてそれを打ち消してしまっている要因を正しく理解するべき。自治体が先走っても、受け入れる地元住民の協力がなければ継続的な集客効果は見込めないのでは?」と冷静な意見も。
県が持つ強みや魅力とは、いったい何なのでしょうか? というわけで、茨城県民のみなさんに聞いた「茨城県の良いところ」を紹介していきましょう。
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■ここが茨城の良いところ!
「何よりも人が好きです。人柄にあったかみがあって、みんな土地に愛着がありますね」
「屋外のアクティビティや四季を感じられる環境など、トータルすると茨城は住みやすい」
茨城県が持つポテンシャルについて焦点を当てる人たちがいれば、以下のようなタウン誌的な声も。
「シャトーカミヤ(通称・牛久シャトー)はおすすめです!」
シャトーカミヤとは、国指定重要文化財でもあるワイン醸造施設。イケメンだらけのドラマ『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ系)のロケ地にもなり、女性たちが多く押し寄せました。
「“つくばりんりんロード”ほど緑が豊かな自転車専用道路はないですね。途中に筑波山がよく見えるスポットもありますよ」
桜川市と土浦市を結ぶ全長40.1kmの大規模自転車道“つくばりんりんロード”。全線が舗装整備されており、快適に自転車の旅が楽しめます。
また、グルメ情報も多く寄せられました。
「“さしみこんにゃく”です!こんにゃくなのにカラフルで、ゆずや青のりなど、いろんな味が楽しめますよ」
「何と言っても“茨城名物なっとう味スナック”ですね。安いのに美味しいのでお土産にもおすすめです」
「干しいも。茨城は干しいもの生産量が日本一ってこともあって、よくおやつに食べてました」
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■茨城県は、本当は…
ブランド力の最下位がすっかり「指定席」になってしまった感の否めない茨城県…。しかし、知れば知るほど茨城県は深いです。そして、都会からも程近い「日本の原風景」を味わえるとっておきの場所でもあります。
県ブランド最下位だからといって「魅力がない県日本一」というわけではなく、「たくさんある魅力にまだ気づいてもらえてない県日本一」なのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部・矢野恵美)