博多大吉、”船場吉兆ささやき女将”謝罪会見の真相激白に同情 「切ない」
『教えてもらう前と後』に食品偽装事件で謝罪会見を開いた船場吉兆のささやき女将が登場して…。
2007年、世の中を震撼させた「船場吉兆の食品表示偽装事件」。その謝罪会見で言葉に詰まった長男の隣にいた母・女将が「頭が真っ白になって」と助言を囁いたことから「ささやき女将」と呼ばれたのを覚えている人も多いだろう。
16日放送『教えてもらう前と後』(TBS系)では、ささやき女将が登場し11年ぶりに謝罪会見について赤裸々に言及。大きな話題となっている。
■名店がまさかの食品偽装
大阪の老舗料亭・船場吉兆は大阪の食文化の代表、「憧れの店、食事できたら1人前」とされるほどの名店。しかしその名店が、賞味期限切れ商品の販売、食材の産地偽装をしていたことが発覚する。
女将・湯木佐知子さんと長男の喜久郎氏は発覚時「自分たちには責任がない」と発言するなど責任転嫁をはかったが、その後、謝罪会見を開くことに。
この時、プレッシャーで言葉に詰まった喜久郎氏に女将が囁き、マイクが声を拾ったことで「ささやき女将」として別の注目を集めた。
謝罪会見で一度は沈静化しかけたものの、翌2008年には、客の食べ残した食材を使いまわしていたことが新たに発覚してキャンセルが続出。結果的に船場吉兆は廃業に追いやられた。
また、これをきっかけに各所で食品偽装が発覚、農林水産省が調査に乗り出し「食品Gメン」が誕生したという。
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■現在のささやき女将
廃業後、船場吉兆で料理人を務めていた次男が大阪・北新地に日本料理店をオープン。二度と同じ過ちを犯さないよう、当時を深く反省して食材の産地確認、賞味期限に関しては特に徹底した管理・確認を行っている。
現在は経営の一線から退いた81歳のささやき女将・佐知子さんは当時を振り返った。
「マイクの性能がすごく良くて小さい声で話したことでも丸聞こえになると認識していなかった。断崖絶壁で今にも滑り落ちそうになっている息子を助けたい一心が囁きの言葉になってしまった」
会見では事前に弁護士と模範解答を練習したのだが、全ての客の名前や好みまで覚えるほどの記憶力の高い女将はその模範解答も記憶。困窮する息子を助けるために、つい囁いてしまったと明かされた。