「仕事仲間」が「友達」になることはない? 女性は人間関係を分けて考える傾向も
頻繁に顔を合わす仕事仲間。自然と仲も縮まるが、それを「友達」とみなす人はどのくらいいるのだろうか。
もしかしたら家族より一緒に過ごす時間が多いかもしれない仕事仲間。協力し合って仕事を進めていけば、自然と距離も縮まり、絆も出来ていくものだ。ときにはプライベートな話もするかもしれない。
しかし、それは仕事という制限がある中で培われるもの。はたして、そこから発展した関係を「友達」だと思う人はどのくらいいるのだろうか。
■仕事仲間を「友達」と思えない人は約半数
そこで、しらべぇ編集部が、全国10~60代の有職者の男女745名を対象に調査したところ、「仕事仲間を『友達』とは思えない」と答えた人は、全体の51.3%。
男女別では、男性は50.5%、女性は52.8%と、女性が少し高めの割合だが、いずれも半数よりやや多めの傾向。やはり仕事という状況のなかで、心を許しきるのは難しい人も多いようだ。
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■女性は仲良く見えても実情は…
男女年齢別で見ると、友達とは思えないと答えた人は、20代女性の62.0%と、40代女性64.9%が目立って多い結果。
男性は仲間同士でプライベートを話のネタにする人も多い。しかし女性同士は、謙遜するふりをして自慢をする「マウンティング」が話題になったことからも分かるように、仲良く見えても内情は複雑な場合も。
そんななか、20代というと、会社員になりたてで右も左もわからず進んでいる人が多く、女性同士で心を許しきれないことも多いのかもしれない。
また40代女性は結婚して子育てしている人もいるだろう。どの家庭にも言いたくないことはあるもの。こちらも仕事という損得が関わってくる状況では「友達」レベルまで心を許すことは難しい可能性も。
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■自由業は「仕事仲間」=「クライアント」?
一方、職業別で見ると自由業が60.4%と一番高い割合。自由業はフリーランスで仕事を依頼される人も多く、「仕事仲間」すなわち「クライアント」なのかもしれない。そうなると、やはりどんなに仲良くなっても「友達」というのは難しいことなのではないだろうか。
生活の大半を占める仕事。そこで関わる人次第で、日々楽しく過ごせるかどうか決まってしまうところもある。「友達」とまでは思えないでも、ほどよい距離感で付き合っていきたいものである。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の有職者の男女745名 (有効回答数)