駐車場に表示された謎の4文字、その読み方にギョッとした 「実在したのか」と驚きの声も…

京都市内のコインパーキング看板にて、字面が強すぎる4文字「天使突抜」を発見。その読み方を受けて「実在したのか…」と驚きの声が上がっている。

2024/04/08 05:45


初めて目にする漢字の組み合わせと出会った際、どうにか読んでみようとするのは日本人の性。しかし以前X(旧・ツイッター)上では、京都市内のコインパーキングで発見された「初見殺しすぎる4文字」に、驚きの声が上がっていたのをご存知だろうか。

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■この4文字で、そう読むのか…

今回注目したいのは、歌人・上篠翔さんが投稿した1件のポスト。

「夜を散歩し、京都でもっとも美しい地名の場所へ」と、詩的な1文が綴られたポストには、黄色いイメージカラーでお馴染みのコインパーキングの看板が写っており、「天使突抜」なる地名が確認できた。

天使突抜

字面の時点で相当変わっているが…なんと、4文字の上には「てんしつきぬけ」と、漢字に負けない衝撃的な読み仮名が振られているではないか。


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■「暴走族のチーム名」と感じる人も

「天使」と「突抜」、それぞれの読み方に関して異論があるという人はいないと思うが、これらを組み合わせ、さらに地名にするとなると、話は別である。

件のポストは投稿から数日足らずで2,000件近くものリポストを記録するほど話題となり、他のXユーザーからは「強そう」「本当にあったのか…!」「これもう、暴走族のチーム名だろ」など、驚きの声が多数寄せられていた。

事の経緯についてポスト投稿主・上篠さんに話を聞いたところ、「もともと塚本邦雄という歌人の『なぐはしき京見て死ねとあかねさす天使突抜春のあけぼの』という歌で地名の存在を知っており、行きたいとずっと思っていたのですが、先日夜に散歩する時間ができ、ようやくたどり着けました」との説明が。

なお、発見時の様子については「夜の薄暗い通りのそこら中に『天使突抜』の文字が浮かび上がっているのを見て、異空間に迷い込んでしまったみたいでした」と、当時の光景が浮かんできそうな、じつに文学的なコメントが得られたのだ。


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■至極「真っ当な理由」があった…

続いては「天使突抜」の詳細をめぐり、「京都市歴史資料館」に話を聞いてみることに。

地名の由来について、同館の担当者は「『天使突抜通』という通り(東中筋通ともいう)の名前と、その通り沿いにある町名(天使突抜一丁目から四丁目)から来ています」と説明する。

天使突抜

続けて「東中筋通は豊臣秀吉が京都の町の改造を行った際にできたもので、五条天神社(天使の社)を突き抜けて開設されたため、この名称になったようです」と、インパクト満点な4文字が使用された経緯について、解説してくれたのだ。

京都市下京区を訪れた際は、話題のポスト本文にもあったとおり「京都でもっとも美しい」地名の表示された看板を、ぜひ探してみてほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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