パーカー、ワンピース、ボーダーは通じない? 間違いファッション英語

2015/12/13 17:00


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©iStock/monkeybusinessimages

こんにちは。牛丼は「つゆぬき」派のスタイリスト久保田(フランソワ)です。英語圏の方とお仕事をすると、日本のファッション業界が実は和製英語だらけであったことに気づかされます。

思いつく限り書き出してみますので、みなさんが海外旅行で服を買う際などに思い出していただければ幸いです。



◆え? これも通じないの?!

■(×)ボーダー → (○)ストライプ

欧米では縦縞も横縞も斜め縞も全てストライプ(stripes)です。ボーダー(border)は境界線とかの意味なので、服に使うと「端っこにラインが入っている」ようなニュアンスになるようです。

どうしても区別したいときには、縦縞はバーチカル(vertical)ストライプ、横縞はホリゾンタル(horizontal)ストライプ、となります。


■(×)ピアス → (○)イヤリング(pierced earrings)

英語圏の方はイヤリングもピアスも全て「イヤリング(earrings)」と呼ぶのが一般的。区別したいときはピアスド・イヤリング(pierced earrings)になりますね。単に「ピアス!」と言っても通じません。


■(×)ワンピース → (○)ドレス

これもつい間違えがちですが、「ワンピース」と言ってもまず通じません。

日本でドレスと言うと、キラキラひらひらしたパーティドレスをイメージしますが、海外ではカジュアルなワンピースだろうがパーティウェアだろうがムームーだろうが、全て「ドレス(dress)」です。

一応ワンピースドレス(one-piece dress)という呼称もあるようですが、一般的にはあまり使われないようです。


■(×)ブレザー → (○)ブレイザー

ジャケットの一種である「ブレザー」は、実は発音が違います。スペルはblazerなので、片仮名表記としては「ブレイザー」の方が近いですね。


■(×)ノースリーブ → (○)スリーブレス

通じそうで通じないファッション用語。「袖(sleeve)のない服=ノースリーブ(no-sleeve)」かと思いきや、正しくは「スリーブレス(sleeveless)」です。ちなみにホットコーヒーの紙カップに付いてくる、やけど防止の厚紙の筒も同じsleeve。


■(×)オーダーメイド → (○)テーラーメイド、メイドトゥオーダー

注文服を意味する「オーダーメイド」も和製英語。正しくはテーラーメイド(tailor-made)や、メイドトゥオーダー(made to order)です。


■(×)ストレッチ素材 → (○)スパンデックス、エラスティック

ストレッチの効いたパンツにはポリウレタンが数%使われていますが、この素材を欧米ではスパンデックス(spandex)と呼び、「ストレッチ入りの服」を指すときにも使われたりします。他にはエラスティック(elastic=伸縮性のある)もよく耳にします。


関連記事:名前に「エビ」が入るとあだ名が「エビちゃん」になる確率は?

◆日本独特の表現も

■(×)チャック → (○)ファスナー、ジッパー

過去記事参照→『チャック、ファスナー、ジッパーの違いは?ついでに壊れたときの簡単な直し方も


■(×)ジーパン → (○)ジーンズ、デニムパンツ


■(×)ジージャン → (○)デニムジャケット

これはご存知かもしれませんが、ジーパン、ジージャンは和製英語


■(×)Yシャツ → (○)ドレスシャツ

これも有名ですね。ホワイトシャツが転じてワイシャツになったとか、ならないとか。


■(×)ヘアバンド → (○)ヘッドバンド

意外かもしれませんが、これも日本独自の表現のようです。身近に使っているけど、本当は間違っているファッション用語は、まだまだ他にもありますよ?  続きは、後編で。

(文/久保田フランソワ

コラムファッション海外旅行
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