【引っ越しプロが語る】部屋探しは意外なあの人付きの物件が穴場

2016/01/09 07:00


©iStock.com/Electra-K-Vasileiadou
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年が明け、新年にも馴染んできた頃。高校生は卒業を2ヶ月後に控え、色んな準備をしている頃だろう。

上京してひとり暮らしを開始する人も多いと思うが、部屋選びは数年間を左右する大きなイベント。

年頃な若者の中には「これでやっと自由さ手にいれられる!」「オラ、東京さ出て、ひとりで生きていくべ!」なんて意気込んでいる人も多いのではないだろうか。

選択肢としては「学生マンション」「学生寮」が候補になることも少なくないが、じつは「○○さん付きの物件」も意外とアリなことをご存知だろうか?



■正解は「大家さん付きの物件」でした

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アンケートサイト「マインドソナー」によると、「一人暮らしをするなら、大家さん付きの物件がいい」と答えたのは全体の16.6%

面倒な人間関係など、リスクを警戒したのか、大家さん付き物件の人気は低いようだ。


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■経験者が語る8つの理由とは?

しかし、「じつはそんな大家さん付き家が逆に穴場」と語るのは、現在大学8年生のKさん(26歳・男性)。上京以来、5回の引っ越しを経験。その過程で自然と家を見る目が養われ「引っ越しのプロ」といっても過言ではない。

今では「大家さんが近くに住んでるどうかを、お部屋探しサイトのチェック項目に入れたほうがいい」とさえ語る彼には、勧める理由が8つもあるのだと言う。

①親が安心する

「まともな大家さんのいる部屋に住めば、親が安心してくれます。もしもの際に緊急連絡先を交換しているとより安心ですね」


②たまにご飯くれる

「料理を多く作ってしまい余った時、もらうことも多いです。多い時で週に二回くらい夜食を浮かせられるので実質家賃マイナス2~3000円くらいにはなるんじゃないでしょうか」


③宅急便を代わりに受け取ってくれる

「一人暮らしをしていれば、宅急便の受け取りは平日夜はまず無理で、休日に再配送してもらうんですけど、土日に家にいなきゃいけないのって負担になることも多いんです。その点、今は大家さんが受け取ってくれるので、助かりますね」


④他の部屋の人と仲良くなりやすい

「学生マンションって、部屋同士の交流が全くないんですよね。ですが、大家さん経由で交流が生まれることもあるようです。僕の友人は隣に引っ越してきた女子大生と付き合ってました


⑤悪さができず、健康的に暮らせる

「これは僕というよりもオカン目線のメリットですが、大家さんがいると深夜にどんちゃん騒ぎができず、自然と健康的な暮らしをするようになります」


⑥人気がなく、穴場物件なことも多い

『変な大家さんだったらどうしよう』って思うのか、条件のわりに人気がない部屋も多いんです。結果、家賃も安くなっていることも…自分は近隣の基準より2割安い値段で今の部屋に入りました」


⑦さみしくない

「そしてなによりこれです。東京で一人暮らしは、さみしい時は本当にさみしいので、そういう時に頼れる人がいると心強いものです。僕の場合、もう東京の母ですね」


⑧おまけ:卒業が決まる

「これは完全に個人的な話なのですが、この家に引っ越してきて生活が規則正しくなった結果、大学を卒業できました。『子供に留年をさせたくない」という親御さんは、迷わず大家さん付き物件に決めるべき


K氏は大家のおばあさんと仲良くなりすぎて、交際相手の彼女を実の両親より先に大家さん夫婦に会わせたそうだから驚きだ。

とは言え、大家さんの人柄によって話は全然変わってくるのもまた事実。そのあたりは不動産会社の人としっかり相談して決めて欲しい。

(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓

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