教師の体罰を一番受けたのはあの世代!自分の子供にもOK?
減少傾向にあるものの、まだまだ根強く残っていると言われる教師による体罰。大阪府の強豪高校バスケットボール部では、顧問が部員に日常的に殴るなどの体罰を行い、部員が自殺するという事件が発生し、大きなニュースとなった。
現在、体罰は基本的に禁止されているが、部活動に限らず、時に学校生活でも確認されることがある。しかし、一方で「悪いことをしたときの制裁ができず、教育の場が混乱している」との声もあり、判断が難しい。
■教師から体罰を受けたことがある?
実際のところ、教師から体罰を受けた人はどれくらい存在しているのだろうか。しらべぇ編集部は、全国の男女1348名に聞いてみた。
結果、40代以上の男性では4割近くが「体罰を受けたことがある」と回答。20代男性が15.9%とかなり差が見られる。また、40代は女性も22.4%が体罰を受けていることも判明。トータルでみると、40代がもっとも体罰を受けているといえる。
この結果を見るかぎり、40代以上は教師から体罰を受けながら学校生活を送ったと考えることができる。
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■体罰を受けたことのある人に話を聞いてみると
実際に体罰を受けた人に当時の話とそれについてどう考えているか聞いてみると…
「柔道部時代にふがいない練習態度に怒った顧問に投げられました。でも、その顧問は自分のためを思ってやってくれたと思うんです。いきすぎた暴力はよくないけどある程度は必要ではないでしょうか。今はいい悪いを教えないから、生意気な子に育つ」(40代男性)
教育的効果を認める意見もあったが、子供の心の傷になりうることを考えると、やはり「体罰」は危険と言わざるを得ない。暴力をふるわず「悪いこと」を教える技量が、教師に求められるのではないだろうか。
(取材・文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月20日~2016年2月24日
対象:全国20代~60代の男女1348名