渡辺明は東京都出身の将棋棋士。1984年4月23日生まれ。タイトル通算獲得数は歴代5位で、永世竜王・永世棋王の資格を保持。

加藤一二三、谷川浩司、羽生善治に続き、中学生でプロ四段に昇段した4人目の棋士。若くしてタイトルホルダーとなったトップ棋士の一人。多くの棋戦で活躍している。

特に2004年の竜王位で初タイトル獲得以来、何かしらのタイトルを保持し続けている。
中でも竜王戦での活躍は圧倒的。特に第21期竜王戦は「勝った方が初の永世竜王」ということもあり、棋界内外で盛り上がりを見せた。

竜王戦は2004年に森内俊之竜王・名人から竜王を獲得して以来2012年まで9連覇を果たした。

2013年に10連覇を森内俊之名人に阻止されるも、2015年糸谷哲郎竜王から奪冠。竜王連続9期、通算10期は共に単独首位である。

2020年度は棋聖戦の防衛戦で、藤井聡太の初タイトル挑戦を受け、新旧中学生棋士対決となった。結果は1勝3敗と、藤井聡太に初タイトルを許すこととなった。特に2局目は渡辺の先手番ながら、王手すら出来ずに完敗。

一方で同時進行となった名人戦挑戦は4勝2敗で豊島将之を下し、自身初となる名人位を獲得した。