もし近くでエボラ出血熱が発生したら?デング熱との差は?プロに突撃取材

2014/09/13 18:00


hospi

デング熱、チフスなど連日飛び込んでくる感染症のニュース。それらの中でも特にヤバそうな「エボラ出血熱」が、もしうちの近所で発生したら…? ええ、パニックになる自信がありますとも。しかし、そんなもしもの時に最前線に立つのが、地域の保健所です。そこで、関係者の方をつかまえて根掘り葉掘り質問攻めにしてみました。

<答えてくれた人>
海外からも多く人が訪れる大都市の保健所に勤務していた、40代男性。ある難関国家資格をもつプロフェッショナル。

しらべぇ編集部:
まずは感染症に対する保健所の役割をわかりやすく教えてください。

保健所OB(以下、Aさん):
ひと言でいえば感染症の拡大防止ですね。感染者が確認された場合、その原因を調べ、経路を絶つための対策をとります。あとは、パニックが起きないように正しい情報を発信するのも凄く重要な仕事です。

編集部:
そんな保健所に携わった目線で見て、やはりエボラ出血熱は脅威ですか?

Aさん:
ええ。エボラ出血熱は、我々のカテゴリで言う「1類感染症」という一番きっついやつなんですよ…もし起きたらさすがに脅威ですね。ちなみにデング熱は4類、腸チフスは3類です。

編集部:
…あの、怒らないで聞いてください。大変不謹慎ですが、ガンダムに例えると、エボラ出血熱って話題のデング熱あたりと比較して、どのくらい怖いものなんですか?

Aさん:
うっ。(しばらく考えて)量産型ザクとジオングぐらい怖さが違いますね。私見ですけど。デング熱の場合はかかってもさほど重症化しにくく、治療を受ければ基本的には治るので、そういう意味ではまったくレベルが違うはずです。

編集部:
あくまでご自身の肌感覚として、担当されていた地域でエボラ出血熱が発生する可能性はどのくらいだと思いますか?

Aさん:
もちろんゼロとは言い切れませんが、たとえば3ヵ月以内などの短いスパンだとかなり低いと思いますよ。流行地から人が来る機会はさすがに少なく、またそれが患者だという確率まで考えるとそうなりますね。

編集部:
(ほっ)それでも万が一、流行しはじめたらご自身や家族はどうしますか?

Aさん:
とにかく正しい情報を把握するようにし、人ごみをできるだけ避けると思います。あとは、マスクして手洗い・うがいといった一般的な感染症の予防ですかね。たとえば子供を通学させるかどうかも、学校の反応を見つつ判断したいです。

編集部:
では最後に。ぶっちゃけ、最近話題になっているものより怖い感染症を知っていますか?あれば教えてください!

Aさん:
私としては、新型インフルエンザはかなり注意が必要だと思います。感染力が強く、型によっては致死率が高くなる恐れがあるからです。あとは、狂犬病。発症してしまうとまず助からない。日本国内にはありませんが、多くの国に存在します。2006年には、海外で感染後、国内で発症して亡くなられた例もありましたからね。

編集部:
なるほど、勉強になりました!

いかがでしたでしょうか。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とはまさにこのこと。“己”はビビりまくっていたわけですが、今回のインタビューで敵を知り、すこし冷静になれました。そして、インタビューにもあったように、もうすぐインフルエンザのシーズンも到来です。みなさん、例年以上に気をつけたいですね。

(文/しらべぇ編集部・伊東宏之


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