【ママはライバル】父親がみるみる子育てを楽しめるようになる4つのポイント
「イクメン」という言葉が当たり前になって、しばらくたつ。もはや、子育てを「女性だけが担う仕事」と考える父親は、かなり少なくなったはず。
とはいえ、社会全体が、それを受け入れられていないのは、育児休業取得率の男女差を見ても明らかだ(厚生労働省「平成25年度雇用均等基本調査」より)。
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■港区では父親のための子育てワークショップを開催
そんな状況の中で、東京都港区では、「パパがもっと出来るコト in 港区」と題した父親のためのイベントを開催。
横尾としなり港区議会議員が主催し、保育士で、こどもみらいプロデューサーの小笠原舞さんと、しらべぇ主筆で2児の父でもあるタカハシマコトが登壇した。
そこで話された、パパがもっと子育てを楽しむための4つのポイントをご紹介しよう。
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①パパとママは、パートナーでありライバル
家事や子育てを「手伝う」という言葉は、世の女性たちを逆なでするだけでなく、奥さんに対してもパパの主体性が伝わらない。
夫が自分を卑下してこう言っている場合もあるだろうが、この考え方をまず止めること。
パパとママは、子育てというプロジェクトをともに担うパートナー。それだけでなく、どちらがより子供の成長にいい影響を及ぼせるかを競い合うライバルと考えたほうがいい。
「ママの代わり」をやろうとせず、自分が得意な分野を見つけよう。父と子の2人旅、キャンプやスポーツ、絵本の読み聞かせなど、子供の頃の経験や父親ならではの力を発揮できることはきっとあるはず。
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②「妻の感謝」ではなく「子供の笑顔」を喜ぶ
「子育てを手伝う」「ママの代わり」という考え方だと、妻から感謝のひと言がほしくなるかもしれない。
しかし、こういうモチベーションでは、子育ては続かない。奥さんだって疲れているときもある。
子供と時間を過ごすいちばんの喜びは、子供たち自身が目を輝かせている姿を見て、その成長を実感できること。ひとりの人間として向き合って、子供たちからやる気をもらおう。
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③「遊び」は日常の中にある
渋谷区にあった「こどもの城」も閉館し、都心部で子供と遊べる場所は限られているようにも見えるが、パパと子供が楽しめる瞬間は、ごく身近にもある。
保育園の行き帰りに、ミカンの木が生えている場所を覚えれば、春から秋までアゲハの幼虫が育つのを観察することができる。
トカゲやアオダイショウは、よく探せば都会でも見つかる。父親なら簡単に捕まえられるはずだ。
東京駅の新幹線ホームは140円の入場券で、2時間好きなだけ新幹線を間近に見ることができる。日常を遊びや学びにするのは、親のアイデア次第だ。
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④父親同士、横のつながりを
「ママ友」という言葉があるように、コミュニケーション能力の高い女性同士は、比較的つながりやすい。しかし、「子育て中の父親は社会の中で孤立化しやすい」と保育士の小笠原さんは語る。
小笠原さんが共同代表を務める「こどもみらい探求社」では、父親同士が子育てを語り合うイベントや、父親向けの遊び方講座も開催している。
今回のワークショップ参加者の中には、会社に「ワーキングファーザーズ」というコミュニティがある人もいた。仕事やさまざまなつながりを活かして、父親同士が学び合うのも有効だろう。
(取材・文/しらべぇ編集部・盛山盛夫)