牡蠣マニアが教える!三陸からの魚介愛を感じるなら神田のかき小屋 飛梅
ここ数年で都内にもかき小屋がものすごい勢いで増えました。一種のブームといっていいくらいです。
その数あるかき小屋の中でも宮城を中心とした三陸の魚介類を豊富に揃える神田の飛梅がいいらしいとの噂を聞きつけ行ってまいりました。
場所はJR神田駅西口から徒歩1分ほどの路地を入ったところにあります。駅から近いです! エントランスの豊漁旗からしてものすごい気合入っている感がビシビシきてますね。
ちなみに、三陸の真牡蠣の旬は11月〜2月と言われていますが、その期間を過ぎたら食べられないというわけではありません。というわけで、こんな表示も。
Rの付かない月(5~8月)には牡蠣を食べるなという欧米のことわざも冷蔵技術がなかった昔の話であって、輸送技術が大きく発達した現代では必ずしもあてはまりません。
養殖技術もあがっているので三陸でも年中獲れるように頑張っている漁師さんもいます。(でも夏前にはほぼ出荷し尽くしていることも多くかなり流通量は落ちます)
さて、メニューはどこかな…?と思ったらおもむろにこちらを手渡されました。なんと、メニューが新聞になっているのです。
地図とともにそれぞれの食材が宮城や岩手のどこらへんからきているものなのか、生産者の顔とともに紹介されています。これは、三陸好きにはたまりません。ちなみに牡蠣は主に東松島の東名と雄勝の水浜から入れているよう。
その他にもホヤは石巻の前網浜、ウニや金華さばは石巻湾からと、単純に「三陸産」という言葉で片付けていないところが素晴らしい!
と、まだ食べてもいないのに、しょっぱなからすっかり三陸情報にハマってしまいました。さて、牡蠣を頼まなきゃ。
こちらのお店では毎日牡蠣を三陸の生産者から直送してもらっているとのこと。この日は東松島の浜市のものが入っていました。スタッフに産地を聞いてすぐさま回答がくるあたり、ちゃんとこだわり持ってやっているような感じです。
焼きガキは3個で1000円。店員さんが全部セットしてくれます。
フタをして5分待ちます。時間もちゃんとはかってくれるので焼きすぎることもありません。
さて、待っている間に牡蠣キムチをいただきます。
そして、東松島 浜市の生牡蠣です。1個380円とお手ごろなお値段ですが、大ぶりで大満足。
三陸の牡蠣が他の地域の牡蠣と比べてなぜ旨味が強いかというと、三陸沖は山に囲まれており川から植物プランクトンを大量に含んだ養分たっぷりの水が海に流れてくるからと言われています。たぶんこの牡蠣さんは鳴瀬川から養分をたっぷり吸収したんだろうなぁ。
また親潮と黒潮がぶつかる環境も牡蠣にとっては生育に好条件なのです。と、メニュー新聞にもきっちり書いてありますので、ぜひ来店されたら持ち帰ってじっくりじっくり読んでみてください。牡蠣のことがまた一段と好きになるはずです。
さて、牡蠣が焼けたようです。ここからの皿にとってパカっと開ける作業も店員さんが全部やってくれます。とても親切・丁寧・やさしい。
焼いても身が大きいままなのがうれしい。焼きすぎるときゅうぅっと小さくなっちゃうので絶妙な焼き加減でやってもらえるのはありがたいです。
他にもカキフライにかき飯セットやかき雑炊、かき汁、牡蠣のオーブン焼き、かきのマルゲリータPIZZAなどなどメニューは豊富。牡蠣以外にも魚介の刺し盛りや炭火焼、三陸の珍味などなど頼みたいメニューが多すぎました。
あと、何と言っても東北の日本酒が豊富なのも飲んべえにはうれしいところ。
宮城の地酒の日高見、浦霞、一ノ蔵に乾坤一や伯楽星まで!秋田の新政や福島の飛露喜などの人気の日本酒も複数揃います。
三陸の最高の食材と日本酒の最高コンボは癖になりそう。神田という土地柄、平日は多くのサラリーマンで賑わうとのこと。ぜひ三陸の生産者に想いを寄せながら楽しんでみてはいかがでしょう。
かき小屋 飛梅 神田西口店
http://r.gnavi.co.jp/16fgzjzf0000/
東京都千代田区内神田3丁目8の7
電話 03-3527-1663
(文/しらべぇ編集部・denco)