AV監督のワシが子供を育てる利点【溜池ゴローの子育てコラム】

特殊な職業であることを生かして、息子に伝えられることもある。伝説のAV監督・溜池ゴローさんの人気子育てコラムです。

2016/01/27 19:00

 

■事前の面接

そんなデリケートなAV撮影だからこそ、撮影の前に監督は女優さんと「監督面接」というものを行う。

撮影を良い状態でできるために、または女優さんが引き立つ内容を考えるために、そして、撮影現場でトラブルが起きないように、面接は行われる。監督面接では、女優さんの様々な情報を聴くことができる。

もちろん、個人情報はすべて部外秘であるし、女優さんもプライベートでの付き合いは全くないワシらAV業界の人間には、友人や彼氏、家族などに言えないようなことも話してもらえることもある。

30分から1時間くらいの面接の中で1人の女性の人生、考え方、価値観、性……と、あらゆることがワシの頭の中に入ってくる。

すると、その女性が「何を大切に生きているか」ということが理解でき、撮影でも彼女の「精神的な地雷」を踏んでしまう確立が少なくなる。

ワシは、20年間以上のAV監督人生で、2000人ばかりの女性たちと「監督面接」を行ってきた。なので、ワシの頭の中には、それだけ多くの女性のキャラクターデータがインプットされている。

もちろん、女性の人生を聴くと、必ず、現在や過去の男の話しも出てくるので、ワシの頭には何千人もの人間のデータがしまい込まれている。

最近では、そのデータから割り出し、「モテる確立を高くする方法」などを体系だて、世の男性に広めたりしているくらいである。


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■息子が思春期を迎えたら

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2000人との「監督面接」と1300本ほどの「撮影現場」で、良いところも悪いところも含め、人間のあらゆる生き方を深く知ることができたのは、AV監督という仕事をやってきたからだと、神様に感謝している。

多分、数年先、息子が思春期を迎え、恋愛や将来など人生のことを具体的に考えだす時が来て、悩むこともあるはずだ。

そんなときは、「生き方は100人いたら100通りだ」ということを具体的に教えてやることができると確信している。

もし、ワシがAV監督であることが、息子を育てる上で役立つとしたら、そう言ったことかもしれないと、最近は思っている。 以上。

※写真は、加藤和という画伯がワシのイメージでワシを描いてくれた絵です。 タイトルは、「愛を伝える者」だそうです。

(文/溜池ゴロー

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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