熊本地震の被災地支援を排泄・トイレに対するケアから考える

2016/04/19 10:00

佐藤満春

熊本県内を中心に発生した地震により被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。

東日本大震災の時にも感じた、自分の「無力感」に再び襲われそうになったものの、今の自分にできることをまずやっていきます。

今も尚、多くの方が避難所で生活をされています。避難所生活が長期間に及ぶ方も数多くいらっしゃることでしょう。食料品や生活用品などもまだ充分ではないとの報道を見ました。どこに何を送ったらいいのか?という情報共有をみんなでしていきたいところです。

そこで言うと、案外見過ごされがちなのが排泄・トイレに対するケアです。

食料が足りているか? という心配と同時に
・排泄できる環境は整っているのか?
・排泄に関わる物は足りているか?
・トイレで使う物は足りているのか?

など、トイレに関わる仕事をしている人間として、是非とも同じ温度で考えていきたい! と。

以下、避難所において必要であろうトイレ関連ものをまとめました。

・トイレットペーパー
・子供用オムツ
・介護用(大人用)オムツ
・おしりふき(除菌できるもの)
・手の消毒用アルコール
・生理用ナプキン
・ゴミ袋
・消臭スプレー
・トイレ掃除グッズ(簡単なもの)

女性用の生理用ナプキンは男性にはその苦痛が想像しにくいためか、ケアが行き届いてないと聞きます。

そして何しろ整えたいのは、「トイレ環境」です。避難所はたくさんの人が集まる場所ですので、大きくまずはトイレの数の確保、それから清潔に保つこと。この2点が重要です。

トイレは感染症の発祥や蔓延の基地になってしまう可能性がありますので、そのためにも(水が行き届いてない場合も考えて)、殺菌・除菌できるアルコールやシートを是非、現地に届けたいです。

トイレが準備されていない環境であれば段ボールと新聞紙、ゴミ袋で、超簡易トイレを作るのもいいと思います。

段ボールの中に二重(余裕があれば三重でも)にしたビニールを敷きます。中に新聞紙(もしあれば猫砂、凝固剤などだと更に〇)を入れて用を足します。終了後はしっかり密封して臭気対策もしてください。
排泄物からの感染症にはくれぐれもご注意を!

なるべくトイレは我慢しない環境を作りたいです。トイレを我慢するストレスで病気になる場合もあります。

そして、お年寄りは特に自分からトイレに行きたいと言いにくいものです。余裕のある方がもしいれば(ボランティアの方の受け入れなどはじまったらその際は)、是非、声かけをしていきたいです。

ここから、我々にとっては長期戦になるでしょう。
しかし! 諦めません、必ず乗り越えていきましょう!

自分にできることをまずやっていきます。それではまた、どこかのトイレでお会いしましょう。

ジャー

(文/どきどきキャンプ・佐藤満春

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