「男児置き去り」で親への疑念、ネット民の過半数が告白

2016/06/04 11:00

北海道・渡島半島の山中へ置き去りにされた小学生男児が6月3日朝、車から降ろされたという林道から6〜7キロほど離れた自衛隊の演習場内で保護された。

5月28日に行方不明が報じられてから7日目。一時は最悪の事態も懸念されていただけに、無事の知らせをホッとした気持ちで聞いた人も多かったことだろう。


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■識者・有名人巻き込み「論争」も

駒ヶ岳付近の様子
©写真AC

現場周辺は、函館から北へ40キロの山中。近くには有名観光地「大沼公園」があるが、人家はまばらだ。

北海道にしては開けているところだというが、それでも道路から一歩入るとほぼ手つかずの自然が広がる。木々と下草に覆われた森は、人を襲うヒグマのすみかでもある。

今月に入ってからは自衛隊も捜索に加わり、200人態勢で姿を探したが見つからなかった。2日夜には捜索規模の縮小も報じられている。

スマホ
©写真AC

ネット上では、男児を「置き去り」にした父親ら関係者の心痛を思いやる声が多く寄せられ無事を祈る一方、「本当に置き去りにしただけなのか」「父親の話には疑いが残る」といった意見も目立つようになり、識者や有名人も加わって論争を巻き起こした。


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■過半数が「疑って」いた

グラフ

無事の知らせを受けてしらべぇ編集部では、第一報の直後から12時間にわたり、アンケートサイト「マインドソナー」を用いて調査を実施。当事件で「実は親を『疑って』いた」という人の割合は、過半数の約59%に達した。

男女別では、女性で数値が高く約68%男性の約55%と差がついた。


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■置き去り経験はわずか

ここで子ども時代を振り返ったとき、親から「言うことを聞かないのなら置いていく」と叱りつけられた経験を持つ人は珍しくないだろう。外出中に駄駄をこねる子どもに対して、親がよく使う「しつけ」の手法だ。

グラフ

ただし同時に行った調査では、「『しつけ』の一環で置き去りにされた経験がある」という人の割合は10%ほどに過ぎず、少数派。「置いていく」と叱りつけた子どもを実際に「置いていく」のは珍しいケースなのかもしれない。

とはいえ、3日正午ごろの記者会見で「行きすぎだった。愛情を込めて育ててきた。まさかこうなるとは思わなかった」と頭を下げた父親に同情する声も小さくはないようだ。

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(文/しらべぇ編集部・前田昌宏

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