「苦しいのはお前だけじゃない!」その言葉で3割は萎えるだけ

CreativaImages/iStock/Thinkstock
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「他人を励ます言葉」は非常に難しい。なぜなら、時としてそれが励ますどころか人を萎えさせることにもなるからだ。

たとえば、誰しもがこんなことを言われた経験があるはずだろう。「苦しいのはお前だけじゃないんだ!」と。窮地に陥っている人、思い悩んでいる人を元気づけるため本人は言っているつもりだ。だが、その一言が余計に相手を追い詰めることもある。

「口は災いのもと」とは言うが、「悪意と正義感は表裏一体」なのだ。


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■3割以上が「萎える」

しらべぇ編集部では、「苦しいのはお前だけじゃないんだ!」と言われたらむしろ元気がなくなるか、という質問を行った。

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結果、全体の33.6%の人が「はい」と回答。これは決して少なくない。3人に1人は「苦しいのはお前だけじゃない」と言われたら萎えてしまうのだ。


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■20代女性の半分以上が言葉に反発

次に、この調査結果を世代別に見てみよう。すると興味深い数字が見て取れる。

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若い世代ほど、「苦しいのはお前だけじゃない」という言葉に元気をなくすと答えた割合が多い。特に20代女性は50%を超えている。一方で60代は男女ともに20%台に留まっており、カルチャーギャップは一目瞭然だ。


■相手の立場で見ていない

悪い上司の典型例が、「俺にもできることがなぜお前にできないんだ?」と部下に問い詰めるタイプ。

へりくだった言い方のつもりかもしれないが、言われた側からすれば「やり方が飲み込めないからできない」のである。ならば上司は、できるように部下を導くべきだ。

「苦しいのはお前だけじゃない」という台詞も、相手の視点から物事を考えたら出てこないだろう。「だったら、あなたならこの事態をどう切り抜ける?」と言われたら、大抵の人はまともな返答すらできないのでは?

要は、苦しい事態を解決するためのヒントになっていないのである。そうである以上、この言葉を安易に使うのは危険。むしろ人間関係を損ねる可能性もある。

ここでもう一つ、格言を紹介しよう。「地獄への道は善意で舗装されている」だ。これはまさに、気安い叱咤激励を諌めるためのものではないか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一