話題となっていた「うんこ・うんち」の違いが間違い!新潟の博物館が謝罪
新潟県立自然科学館が夏の特別展として行なっていた「うんちとうんこの違い」の解説が、大きな話題となっていた。
「うんち」:肉や魚などのタンパク質が消化吸収を経て排泄されたもの
「うんこ」:野菜や穀物などが消化吸収を経て排泄されたもの
と表記されており、「日本医師会によって決められている」と書かれている。この掲示を撮影したツイートは7万回以上RTされた。
「うんち」と「うんこ」の違い。初めて知りました。 pic.twitter.com/LwvgYzPf5K
— とさか (@tosa_p) July 17, 2016
■この定義は間違いだった
しかし、7月18日、新潟県立自然科学館は公式サイトで「一部確証のない情報をもとに制作したものがあった」とのコメントを発表。情報の誤りを認めた。
うんことうんちの謎が明快に解けるきっかけと期待した人も多かったと思われるが、残念な結果だ。
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■しらべぇでもかつて医師に調査していた
ちなみに、しらべぇもこの謎には興味を覚えており、以前、しらべぇライターで現役内科医である青木マダガスカル先生に質問していた。
その回答は…
「うんちもうんこともに俗語ですので、医学的には『便』でしかないと思います。ぼかしてドイツ語でKOT(コート)と呼ぶことはあります。
ただ、小児科や女性看護師は「うんち」を使うことが多いようです。消化器科の先生のみ「うんこ」と言うことが多いと言っていました」
つまり、臨床医療の現場では明確な使い分けがなく、「女性や子供(小児科)はうんち」「消化器科ではうんこ」という傾向がやや見られるとのこと。
また、しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1378名に調査したところ、8割以上の人は、うんちより「うんこ」のほうにより汚い印象を受けるようだ。
とはいえこれをきっかけに、うんこ・うんち問題が学術的にもハッキリするとよいのだが。
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(文/しらべぇ編集部・盛山盛夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代男女1,378名(有効回答数)