高野連が女性部員の甲子園練習参加を一部容認も「限定的すぎ」と物議

社会

2016/11/26 19:00

©写真AC
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高野連が25日、女性部員の甲子園練習参加を一部認める方針を示したことが判明。しかしその内容があまりにも限定的すぎるため、物議を醸している。



 

■大分高校の女子マネ問題で炎上

議論のきっかけになったのは、今年8月に大分高校のマネージャーがユニフォーム姿でノックの手伝いをしたところ、連盟役員に退場を命じられた一件だ。

普段から練習に参加しているにもかかわらず、女性であるというだけで甲子園のグラウンドから去るように命じられるのは非常に理不尽で、批判が殺到していた。

高野連は「危険である」という姿勢をとっていたが、抗議が入ったため見直しを検討。女性部員の練習参加について慎重に議論を重ねていた。


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■グラウンドに立つことを認めるも区域に制限

今回の改定では女性部員がグラウンドに立つことは認めるものの、入ることができるのは芝部分のみ。土の部分への立ち入りは禁止される。

ダイヤモンドに足を踏み入れることができないため、シートノックの手伝いをすることはこれまで通り不可能のまま。できることといえば、外野ノックのボール渡しくらいのものだ。

高野連側は「練習参加を認めることにした」と発表しているが、「入ってはいけない区域」があることには変わりがない。

また、入る際にはヘルメットとユニフォームではなく、女子とわかるようにジャージや体操服の着用が義務づけられる。男子と同じ扱いはできないということだ。

一歩前進という意見もあるが、限定的なだけに「なんの意味もない」「批判をかわすための措置」との批判も多い。


■野球ファンの意見は?

野球ファンはどう思っているのか。アマチュア野球を年間100試合以上観戦しているというSさんに意見を聞いてみた。

「正直、批判をかわすための措置としか思えません。今回の改定だと、芝部分でのノック手伝いはOKで内野はNGということになりますが、行為が同じなのですから危険度は大して変わらないのでは。


そもそもノックの手伝いは打ったあとにノッカーが手を差し出し、そこにボールを置くだけ。運動能力なんて関係ないし、ほとんど事故もない。しいて言えば、バックホームがそれてぶつかる可能性があるくらい。


結局『ここから先は男だけ』という区域を緩和しただけで、あまり意味ないと思います。社会人野球ではマスコットガールがユニフォームを着て試合中グラウンドに立ってますし、実力があれば片岡安祐美や吉田えりのように試合に出場できる。なぜここまで高野連が女子を嫌うのかよくわかりません。


それよりも、真夏の猛暑時間に練習や試合をやらせたら、男女問わず熱中症で倒れる人がでる。選手や観客の暑さによる生命のリスクよりも、女性の危険を気にすることに違和感を覚えますね」


一歩前進とみるか批判をかわすための措置と考えるか。意見が分かれるところだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治