ソフトバンクが採用に人工知能導入 「AIに選ばれる時代」に不安の声も

ソフトバンクが新卒採用の書類選考に人工知能を導入すると発表。学生から送られたエントリーシートをチェックしていくという。

(bee32/iStock/Thinkstock)

5月29日、ソフトバンクが新卒採用に日本IBMの人工知能型コンピューター「ワトソン」を導入すると発表。

「ついに人工知能に人間が選別される時代が来たか…」と衝撃が広がっている。



 

■人工知能がエントリーシートを判断

人工知能が担当するのは、採用の入口となる書類選考。学生から送られてきたエントリーシート(ES)をチェックし、合格基準に達しているか判断するという。この基準は過去の合格ESを用いる模様だ。

導入により、公正で統一的な選考基準を設けることができるとともに、手間を従来比75%も省くことが可能になるそう。削減した時間は、学生との面談に使う方針。

なお、漏れたESについても最終的に人事担当者が確認するため、判断ミスなどを防ぐことができるとしている。


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■不安の声も

ソフトバンクは採用に人工知能を導入することでさまざまな「好影響」があると主張しているが、ネット民からは不安の声が。

・結局人事担当を削減したいだけなのでは?


・人工知能に選ばれる時代になるのは嫌だ


・学歴や性別による差別を人工知能のせいにされないか心配


・マイノリティーが軽視される気がする


ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,336名に人工知能の台頭について意識調査を実施したところ、20代の3割が「不安」と回答。

割合としてはまだまだ「大丈夫」と感じている人が多いようだが、若者世代には確実に「人工知能に仕事を取られそう…」と不安が広がりつつある。ソフトバンクが採用への導入を決めたことで、不安が増大する可能性は高い。

また、「過去のエントリーシートをコピペすれば通るのでは」「合格エントリーシートを書く人工知能が出てくることになり、意味がなくなる」「バグがありそう」など、人工知能の「性能」に対する疑問も存在している。


今後、追随する企業が出てくることも予想されるだけに、学生は今から対策を講じる必要があるかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20代~60代の男女1,336名(有効回答数)

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