実写版『ジョジョ』はアリ? 興行収入5位も「意外に良かった」
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が公開された。賛否両論、いろんな声が上がっているがはたして。
「この実写化、大丈夫か?」と、散々(悪い意味で)話題になっていた映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(以下、ジョジョ)』。
いよいよ4日から劇場公開されたが…実際、どうなのだろうか。
■初登場の興行収入は「5位」
7日に発表された興行通信社提供の全国週末興行成績では、初登場5位という結果に。土日2日間で動員11万7000人、興収1億6600万円の成績だという。
『怪盗グルーのミニオン大脱走』『仮面ライダーエグゼイド』の、子供向け映画が1位2位を飾り、『トランスフォーマー』が初登場3位に。そして4位は「泣ける!」と話題の『君の膵臓を食べたい』が死守している。
初登場5位という結果は、「大爆死!」と話題になった、同じ三池監督作品である『テラフォーマーズ』よりは高い順位だ(『テラフォーマーズ』は7位)。
しかし、一足先に公開された同じジャンプ原作の実写化映画『銀魂』は初登場2位。
この先、『ジョジョ』のランキングは上がるのだろうか…?
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■感想は両極端に
もともと前評判が低かった『ジョジョ』。原作ファンの中では、「絶対に期待できないから観に行かない」と宣言していた人も少なくない。
しかし蓋を開いてみると、「想像以上に良かった」という感想が目立つ。
今日は映画『ジョジョの奇妙な冒険』を見てきました。「上辺だけジョジョっぽいだけの映画なのでは」という先入観とは正反対に、「むしろ表面的には色々難があるが、物語の根底がすごく熱い三池版ヤンキー映画としてのジョジョ」という感じの映画でした。はっきり言って前評判より遥かに良いと思う。
— CDB (@C4Dbeginner) August 6, 2017
実写ジョジョを(ジョジョファンサイト管理人の筋金入りジョジョ好きを含む)知人数人と一緒に鑑賞。第4部から始めなきゃいけないからこその脚色として、ヤンチャで親しみやすいキャラが固まる前な原作序盤の仗助を使い、主人公が街を守る決意を固めるまでの成長物語へ綺麗に再構成していて面白い。
— 四海鏡 a.k.a. ホンナタカヒロ (@shikaikilyou) August 6, 2017
https://twitter.com/theLustDaze/status/893868282289152000
しかし、やはり「実写化すべきではなかった」という声も根強い。
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■「物足りない」と感じる人も
そもそも、この映画の撮影場所はスペイン。杜王町のモデルは仙台のはずなのだが…。記者的には正直、スペインの街並みに日本人がたくさんいる違和感は拭えなかった。
ほかにも、とあるシーンで大胆な改変がされていたり、康一くんが転校生になっていたり、由花子さんがすでにいたり、全体的にどのキャラも綺麗なコスプレだったりと、原作ファンからすると「あれ?」な部分は多い。
しかし虹村兄弟は(見た目は綺麗だが)原作にかなり近いし、スタンドのCGはすごい。ストーリーもかなり原作に近い。カメラ割りもまるで漫画。
「三池監督ってことは、どうせ原作無視した駄作でしょ?」なんて食わず嫌いせずに、1度観てみては。
ただ、説明をすっ飛ばしている部分もあるため、原作見たことないけど気になる…という人は、第4部の1、2巻を読んでから行くのがオススメだ!
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)