170年の歴史を受け継ぎ雪室貯蔵などの挑戦も 「女の蔵」が醸し出す『雪紅梅』

新潟県中越地震の被災も乗り越え、母から娘へと受け継がれる長谷川酒造『越後雪紅梅』の秘話。

2017/12/20 22:00


 

■「この蔵は女の蔵」

長谷川酒造

「小さな蔵」と言いつつも長谷川酒造は、少しずつ輸出展開もしている。とくに、ドバイは幸子さんが蔵に戻るきっかけにもなった場所であり、またその痕跡が、祐子さんに蔵を継ぐ決心をさせたのだという。

祐子さんは、長岡の地を前面に出した酒など、意欲的に動き始めた。 そんな娘たちを頼もしく眺めながら専務が話した。

「新潟には、醸造試験場や清酒学校など、頼りになる先生がたくさんいます。また今年81歳になる澤中杜氏に若い力が加わり蔵は随分と若返ってきました。


次の世代に引き継ぐ準備は整いました。次期当主となる長女祐子をもりあげて社員は頑張ってくれています」


酒蔵を意識せずに育った、と思われた娘たち。しかしその実、しっかりと「常に全力で頑張る母の背中を見てきた」と次女の聡子さんは語った。

豊かで良質ではあるけれど、決して穏やかとは言えない生まれ育った川にこそ、自らの道があると、戻ってきたのだ。蔵元が自信を持って勧める日本酒を、いくつか紹介しよう。


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①『 越後雪紅梅 純米大吟醸 越淡麗仕込』

長谷川酒造

地元長岡の契約農家による酒米、越淡麗のみを40%まで磨き、長岡の水で仕込んだ「丸ごと長岡」という酒。170年、同じ場所で、この地の先人たちから受け継いできた技から生まれる味わいを詰め込んだ1本だ。

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②『越後雪紅梅 吟醸 初聲』
日本酒蔵元新潟県長谷川酒造雪紅梅越後長岡市新潟県中越地震
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