おせち料理離れって本当? 「好き・嫌い」を聞くと意外な回答が
正月の定番料理、おせち料理。好きな人はどれくらい?
日本の正月に食べるものといえば、やはりおせち料理。
起源については諸説あるが、弥生時代に豊作や大漁を願うとともに、自然の恵みに感謝するために振る舞われた「節供料理」が始まりであると考えられている。
そんなおせち料理だが、最近は洋食化の影響もあり、「嫌い」という人が増加しているという。一つひとつに深い意味が込められた縁起のいい食べ物なのだが、「おせちはおいしくない」というのだ。
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■おせち料理は好き?
そこで、しらべぇ編集部では全国の20代〜60代の男女1,353名に、おせち料理についてどう思うか調査を実施。
結果、「大好き」と答えた人は、12.1%。「まあまあ好き」が46.3%で、合計58.4%が好んでいると回答。
「おせち料理離れ」の声も聞かれるが、調査を見る限りまだまだ好まれているのだ。
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■好んでいるのはどんな人?
おせち料理を好んでいるのは、どのような人なのか。世代別に見ると、ある傾向が。
60代が70.5%と、突出して割合が高い。一方そのほかの世代は、軒並み5割台となっており、シニア世代の人気が顕著に。
長年おせち文化に触れてきた世代ほど、「正月に食べる」文化や味に慣れ親しんでいるため、好んでいるのだろう。
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■話を聞いてみると…
おせち料理を好む人、嫌いな人それぞれに意見を聞いてみた。
<好き>
「日本人ですから、やっぱり正月におせち料理を食べないと。これは伝統文化なので、我々は後世にその味を伝えていく義務があると思いますね。
黒豆には『まめに暮らせるように』、数の子には子孫繁栄を願うなど、それぞれに意味がある。美味しさはもちろんですが、そういった歴史や考え方を大事にしたい。
文化を子供に教えていきたいので、正月は絶対におせち料理を作ります」(50代・女性)
<嫌い>
「正直、私の口には合わないんです。保存食だったのはわかるんですけど、味は濃いし、冷たいし。
日本人だから、おせち料理を食べなければいけないなんておかしい。好きなものを食べればいいんですよ」(20代・女性)
おせちは古くから日本に伝わる伝統食。「正月におせち料理を食べる」文化は、後世に伝えていきたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,353名(有効回答数)