ふわふわでおいしそうだけど… 雪を食べてはいけない理由が深すぎる
北国に住む人は、多くの人が雪を食べる経験をしている。
真っ白でふわふわの雪はまるでかき氷のようで、「おいしそう」と思わず口にしたことがある人も多いはずだ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,328名を対象に調査を実施。「雪を食べたことがある」と答えた人は全体で55.3%もおり、多くの人が雪の誘惑に負けていることがわかる。
■雪国育ちの人たちの多くが食べている
地域別で見ると、東北では7割もの人が雪を食べた経験があると回答。
雪国の人たちにとっては、誰もが通る儀式なのかも。
「冬場はいつでも周辺にあるから、みんな1回くらいは興味本位で食べてるんじゃないかな?」(30代・男性)
一方で、近畿地方で雪を食べたことある人は4割程度。特に近畿中部に当たる大阪では、雪が積もることはめったにない。
「雪が積もったとしても、踏み荒らされて汚い状態のものがほとんど。とてもじゃないけど、食べる気は起きない」(40代・男性)
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■雪を食べてはいけない理由とは
「おいしそう」と思ってしまうが、「雪を食べてはいけない」と教えられた人も多いのではないだろうか。雪の核は塵やほこりでできており、さらには有害物質を多く含む酸性雪が問題になっている。
つまり一見はとてもきれいな雪だが、じつはとても汚い恐れがあるのだ。雪を食べてはいけない理由は、汚さだけではない。冬山登山の水分補給にも、雪を食べるのは危険だから止めるべきだと言われている。
雪はご存じのように、とても冷たいもの。つまり雪を食べると、体温を下げてしまう。さらには口の中で雪を溶かすのにも、人はエネルギーを消費する。体力のいる雪山で、無駄なエネルギーを消費する行為は慎んだほうがいいのは当然だろう。
どんなにおいしそうな雪が積もっていても、そこはぐっと我慢して素直にかき氷を食べるのが、なによりも安全のようだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,328名 (有効回答数)