3歳男児が海岸で行方不明 過去の水難事故場所は海が最多
3歳男児が海で行方不明になり遺体で発見された原因とは…
10月31日午後7時半ごろ、千葉県南房総市の和田浦海水浴場で、「3歳の男児が行方不明になった」と、自宅にいた母親から110番通報があった。しらべぇ取材班は、海上保安庁などから話を聞いた。
■2度に渡り捜索
安房郡(あわぐん)市消防本部によると、31日午後7時35分、警察から「男児が海に流された」と通報があった。救助工作車など消防車両4台(うち救急車1台)が出動し、捜索にあたったが、午後11時06分に一旦捜索を終了。1日午前6時に再開した。
銚子海上保安部勝浦海上保安署は、巡視艇1隻とヘリ1機で捜索し、1日午前7時33分に沖合2.2キロで浮いている男児を発見。救出したがすでに心肺停止の状態となっており、午前7時59分に死亡が確認された。
同署などによると、男児は父親らと一緒に海水浴場を散歩中で、波打ち際でお尻を洗っている時に波にさらわれたという。父親は「高い波が来て、息子を見失った」と話しているとのこと。現在詳しい状況について、千葉県警が捜査している。
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■同じような事故が…
海での事故はつい先日も起きた。横須賀署によると、8月25日、無人島・猿島(横須賀市)の東沖合で、子供の遺体が波打ち際で浮かんでいるところを県警のヘリが発見。消防が引き上げた際は心肺停止の状態で、本土に移したのち死亡を確認した。
3歳男児は24日午後3時20分ごろ、母親らと島内の遊歩道を歩いていた際、1人で走って行ったまま姿が見えなくなっていたという。
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■危険な水際
水難事故は過去にどれくらい起きているのか。警察庁によると、2018年に全国で水難に遭った人の数は1,529人で、そのうち692人が亡くなったり、行方不明となっている。
死者・行方不明者の割合を場所別にみると、1位が「海」で全体の53.6%、2位が「河川」(28.5%)、3位が「用水路」(9.5%)、4位が「湖沼地」(7.4%)。
そして、子供は水深が浅い場所でも、ほんのちょっと目を離したすきに、転倒して溺れたり、波にさらわれたりすることがある。幼児はもちろん、泳げない子供などが水遊びするときは、必ず大人が付き添い、子供から目を離さないようすることが大事だという。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)