「ブックカバーのアイデアが天才すぎる」と話題に 書店にはバリ島からも来客が

書店の起死回生のアイデアに絶賛の嵐で、遠く遠方からも客が…

2020/01/18 15:00

(提供 正和堂書店)

日本の書店数の減少が続いている。2016年には、1万1,000店舗を割り込み、2019年に遂に1万店を割ってしまった。一方で電子書籍の売上は、2015年と比較して倍増している。

そんな状況の中、町の本屋さんの起死回生策が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、店のスタッフに書店への想いなどについて詳しく聞いた。



 

■SNS上で絶賛の声

ツイッターやインスタで、「素晴らしすぎる」と絶賛されている。

この企画を実施しているのが、大阪市にある正和堂書店。家族経営の書店で、以前は3店舗あったが、書店不況のあおりを受けて、今は発祥の地、鶴見にある1店舗のみを運営。

このブックカバーとしおりを制作しているのが、美大を卒業した長男。普段は企業のノベルティなどを企画する会社に勤務し、週末のみこの店を手伝っている。


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■「自分のポケットマネーで制作」

(提供 正和堂書店)

上記の写真は、ブックカバーがピアノ、しおりが鍵盤となっている。アイスキャンディー仕様のブックカバーは、へらがしおり。インスタで紹介したところ、大反響となり、これを目当てに一番遠くはバリ島、そして関東方面からも客がやって来たという。

「うれしい悲鳴なのだが、このカバーもしおりも自分のポケットマネーで制作しているので、100部程度しか作れない」と苦悩を語る。

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■苦労が耐えない町の書店
電子書籍コミック大阪市正和堂書店ブックカバーしおり鶴見区
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