台湾、マスク不足で「1人3枚まで」の購入制限 炎上騒動も勃発

新型コロナウイルスの影響でマスクが品薄に…。台湾の現状をレポートした。

日に日に感染者数が増え、報道が過熱する新型コロナウイルス問題。日本でもヒトヒト感染が確認され、マスクや手洗いの徹底などが呼びかけられている。

同時に、観光地や都心部では徐々にマスクが品薄になっており、警戒する人が増えてきたことが見受けられた。では、お隣の台湾ではどうだろうか。真っ先に武漢からの渡航を禁止した国の現状を追った。


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■台湾政府の対応及び施策

「新型コロナウイルスが危険なのではないか」と台湾で注目されはじめたのは、旧正月を迎える少し前の1月20日~23日。記者はこの少し前から台湾に滞在している。

コロナウイルスの存在は知っていたものの、それまでは連休前のワクワク感が街にあふれていた。しかし、様々な報道や中国版ツイッターWeiboからの情報が入るにつれ、「今回の奴はヤバい」と不穏な空気が市内に流れているのを体感したのが正直な感想だ。

1月24日の旧大晦日、台湾政府は「今後ウイルスの感染が懸念される1か月間、台湾製のマスクを輸出しない」と宣言。1月26日には中国籍を持つ人の入国を制限し、湖北省(武漢を含む)からの入国を禁止。連休中、中国に帰国し、まもなく新学期を迎える留学生たちにも入国を延期するよう指示している。


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■マスク「1人上限3枚まで」

記者はスッピン隠しや花粉予防といった理由で日常的にマスクを購入している。旧正月(1月24日)に入るまでは台湾のどこへ行っても購入できた上に、何度も台湾に渡航しているが「おひとり様何箱まで」という制限は見たこともない。

だが、1月29日現在、台湾は全国に「マスク購入制限」が課されている。規定上、一店舗では1人につき3枚が上限だ。

ハシゴするのは自由だが、大体が朝の時点で売り切れてしまうため、それ以上確保することは難しいだろう。ドラッグストアには連日、このような張り紙が張られていた。

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■マスク戦争による炎上が勃発

輸出を禁じたにもかかわらず、マスクは十分な在庫を保っているとは言えない。そんな中、一部の芸能タレントや、元総統の馬英九らが「マスクを寄付しないなんて!」と聞くに堪えない程の罵詈雑言をSNSなどに投稿しはじめた。

彼らはネット民から「台湾人ですらマスク買えてませんけど?」「政府は国民を守っているのですが」「お前が今持ってるマスクを寄付してやれ」といったお叱りを受け、大きな騒ぎとなっている。

そもそも台湾のマスクは、中国からの輸入に頼っていた割合も少なくないのである。こうした状況になったため、しばらく輸入分は期待できないだろう。現在8人の発病が確定している中、寄付をしたくてもできないのが実情だ。

実際、ドラッグストアのマスクは1枚も残っていない。

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■今後の台湾は…

1月30日から旧正月の連休が明け、工場の稼働が始まれば現在のような品薄状態は解消されると思われる。政府は厳しい検疫と検査を行っているため、国民に安心してほしいと発信すると同時に、手洗い、及びマスクの着用を日々呼びかけている。

現在台湾では病院に入る際も体温測定が必須となっており、マスク未着用ではお断り。基本的に正門のみ解放し、警備員が一人一人チェックする厳戒態勢をとっているようだ。

お陰で台湾の友人たちは「最大限の自衛はするけど、あんまり心配はしてない」とほぼ通常通りの生活を送っている。この徹底ぶりは、日本も見習うべきなのではないだろうか…。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部