『紅の豚』ポルコ役・森山周一郎さん死去、生前は「幻の続編」に期待抱く

数々の映画作品、アニメ作品、ドラマに出演した森山周一郎さんが8日、亡くなったことがわかった。


 

■『紅の豚』裏話

紅の豚

声優として中でも有名なのが1992年公開『紅の豚』のポルコ・ロッソ役。

森山さんの公式HPには、出演が決定するまでの貴重なエピソードが掲載されており、それによれば突然自宅に宮崎駿監督から出演依頼の電話があり、宮崎監督のことを知らなかった森山さんが「アニメは子供が見るもの」と顔を曇らせたところ、近くにいた娘さんが「『お父さん!断っちゃダメ!!』とバッテンリアクションをした」ことにより状況を察して出演を快諾したという。

公開後『紅の豚』は大ヒット。『ゴジラVSキングギドラ』『ドラえもん のび太と雲の王国』など強力なタイトルを抑えて、1992年に日本国内で公開された作品の中では最高の興行収入を記録した。


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■続編への期待も明かす

公式サイトには、映画の打ち上げの際、「紅の豚パート2を必ず製作致します!」と宮崎監督が明言したこともつづられている。森山さんは「パート2製作しないとストーリーが尻切れトンボのままで完結しない。何とか約束を実行して頂きたいものである」と吐露しており、ポルコの次なる物語を心から期待していたようだった。

ネットでは突然の訃報にショックを覚えるファンたちの声が次々上がっている。

「とても残念です」「子供の頃から慣れ親しんだ声でした」「魅惑の低音は唯一無二です」と故人をしのぶ声のほか、「飛行機の雲の中に旅立たれたのですね」「飛ばない豚は、ただの豚だ。目をつぶると声が聞こえてきそう」「本当に素晴らしい作品を遺してくださり、ありがとう」と、出演作品を思い出すファンの声も散見されている。

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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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