池江璃花子選手、東京五輪代表確実に 病を乗り越えた快挙に感動の声
水泳の池江璃花子選手が4日日本選手権女子100メートルバタフライで優勝し、東京オリンピックの出場が確定した。
2021/04/04 21:05
水泳の池江璃花子選手が4日、日本選手権女子100メートルバタフライ決勝で3年ぶりに優勝し、東京オリンピックのリレー選手としての出場メンバーに決まった。五輪出場決定の知らせを聞いた人たちから祝福の声が上がっている。
■白血病を乗り越え出場
水泳の池江璃花子選手は2019年2月に白血病が発覚し、同年12月まで入院。退院時には「東京オリンピックを断念し、2024年のパリオリンピック出場・メダル獲得を目標に変更」と語っていた。
東京五輪が1年延期されたため、選考大会も1年延期された今回の日本選手権に出場することができている。退院から1年少し後での驚異的な回復といえる。
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■「勇気与えたい」
池江選手が白血病を発表したのは2019年2月。前年のアジア競技大会で日本人初の6冠を達成しMVPになり次々と日本記録を塗り替えるなど、東京オリンピックでの期待が大きかった選手の発表に衝撃が走った。
入院中の4月に日本大学に入学し水泳部に所属、自身の19歳の誕生日も闘病中に迎える。その後のインタビューで、闘病生活が過酷で「死にたい」と思ったこともあったが、一時退院時に気持ちを持ち直す。
「ここにいることが奇跡、生きていることが奇跡」と思い、同じような病気と闘っている人たちに勇気を与えたいと奮起したと語っている。