ゴールデンウィークの天気を気象予報士・千種ゆり子が解説 過去には竜巻発生の被害も

北日本はまるで梅雨? 西日本もすっきりしない天気となりそうな予報ですが…。

2021/04/27 13:30


 

■過去GWには竜巻被害も発生

2012年の5月6日、茨城県つくば市・常総市や栃木県真岡市などで強力な竜巻が発生。1人が亡くなり、37人が負傷、200以上の住家が全半壊しました。この時の風速は瞬間的に70~92メートルと、猛烈な台風並み、考えられないくらいの暴風が吹きました。

このくらいの風が吹くと、壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。自動車は持ち上げられて飛ばされる。森林の大木でも大半折れるか倒れるかし、引き抜かれることもある。こんな被害が出るくらいの風でした。


関連記事:今週末にも「南岸低気圧」発生か? 東京の雪は一発屋

 

■意外な「安全な場所」

しかし竜巻は前もって予測することが困難なため、対処法を事前に知っておくことが必要です。このGWは自宅に留まる方が多いかと思いますので、家の中で最も安全な場所をお伝えします。それは、バスタブの中です。

バスタブ・バスルーム
(kazuma seki/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

アメリカではバスタブの中にいて、竜巻から難を逃れた事例が報告されています。その他にも窓がないトイレやお風呂場などが良いとされています。

このGWも、こういった竜巻などが発生する可能性はゼロではありません。これから夏の災害シーズンに向けて、気象サバイバル知識を少しでも身に付けて頂けたら幸いです。

・合わせて読みたい→今季初の寒波襲来を気象予報士が解説 来週は日本海側でいきなり猛吹雪・大雪の恐れ

(取材・文/気象予報士・千種ゆり子

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

ゴールデンウィーク天気予報気象予報士雷雨低気圧北日本バスタブ千種ゆり子寒気竜巻雨マーク
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング